深沢秋男 ふかさわあきお

深沢秋男 ふかさわあきお

目次

〔出身・学歴〕

昭和10年(1935)山梨県身延町(原村→中富町→身延町)に生れる。昭和23年 原村立原小学校卒業。昭和26年 原村立原中学卒業。昭和30年 山梨県立身延高校卒業。昭和37年 法政大学文学部日本文学科卒業。卒業論文 「仮名草子『可笑記』の研究」(指導教授、重友毅博士)。

〔職歴〕

昭和30年 原村役場、戸籍係、短期間で退職。昭和37年 北海道函館の高校内定、後、進路変更で、東京の桃源社編集部。昭和44年 誠文堂新光社辞典部。昭和58年 昭和女子大学専任講師。昭和62年 同助教授。平成6年 同教授。平成10年 同大学院兼任教授。平成17年 同定年退職。平成20年 同名誉教授。

〔研究主題〕

【1】 仮名草子。斎藤親盛(さいとう ちかもり。如儡子・にょらいし)。
【2】 井関隆子(いせき たかこ)。
【3】 鈴木重嶺(すずき しげね)。

〔研究の実践〕

【1】 重友毅博士主宰の「日本文学研究会」に参加。出席回数は450回以上。午前中はゼミ形式で、近世文学、近代文学を採り上げ、活発な討論を行う。午後は、会員の研究発表、質疑応答。対象は古代・中世・近世・近代・国語教育。毎月1回開催。この会で口頭発表し、修正して、会の機関誌、学術刊行物『文学研究』に発表。日本文学研究会は、平成19年に解散。『文学研究』は、平成19年4月発行の第95号で終刊となる。
【2】 昭和44年10月、島本昌一氏と「近世初期文芸研究会」を創設。特に貞門俳諧作品の注釈を行う。初期俳諧と仮名草子の関係を学ぶ。随時開催。仮名草子関係の論文は、機関誌『近世初期文芸』に発表。現在は責任集者。平成27年12月第32号発行。
【3】 野田寿雄先生の主宰された第1次「仮名草子研究会」に準備会から参加し、仮名草子作品の注釈を通して学習した。会場は、笠間書院、青山学院大学。毎月1回開催。
【4】 「昭和女子大学・日本文学研究会」に参加。研究発表は3回。年2回開催。
【5】 「日本近世文学会」に参加。年2回開催。研究発表は1回。
【6】 「全国大学国語国文学会」研究発表はせず。昭和女子大学開催時には諸事協力。
【7】 「歌舞伎学会」大会には参加せず、機関誌・刊行物を購入。
【8】 「芸文稿の会」平成20年4月設立。毎月1回開催。毎年1回研究発表。平成20年4月、機関誌『芸文稿』創刊。現在は、安藤武彦氏が主宰。平成28年6月、第9号発行。

〔編著書〕

【1】可笑記評判  昭和45年12月25日,近世初期文芸研究会発行,非売品。東京大学図書館蔵本を底本として翻刻したもの。ただし『可笑記』本文・振り仮名は省略。解説・索引を付す。自費出版。
【2】浮世ばなし 付・明心宝鑑  昭和47年8月20日,勉誠社発行,5500円。(近世文学書誌研究会編,近世文学資料類従・仮名草子編・12)。『浮世ばなし』(横山重氏蔵本)・『明心宝鑑』(長澤規矩也氏蔵本)を写真複製して収録し,解説を付したもの。
【3】可笑記大成―影印・校異・研究―  昭和49年4月30日,笠間書院発行。(田中伸・深沢秋男・小川武彦 編著) 11000円。第1編 本文・校異,第2編 万治2年版挿絵について,第3編 『可笑記』の研究。文部省助成出版。
【4】新可笑記  昭和49年10月25日,勉誠社発行,9500円。(近世文学書誌研究会編,近世文学資料類従・西鶴編・11)『新可笑記』(横山重氏蔵本)を写真複製して収録し,解説を付したもの。
【5】江戸雀  昭和50年11月23日,勉誠社発行,10000円。(横山重監修、近世文学書誌研究会編,近世文学資料類従・古板地誌編・9)『江戸雀』の初印本(横山重氏蔵本)を写真複製して収録し,解説を付したもの。『江戸雀』の著者が「近行遠通」であることを解明した。
【6】可笑記評判(上)  昭和52年1月25日,勉誠社発行,10000円。(近世文学書誌研究会編,近世文学資料類従・仮名草子編・21)
【7】可笑記評判(中)  昭和52年2月25日,勉誠社発行,10000円。(近世文学書誌研究会編,近世文学資料類従・仮名草子編・22)
【8】可笑記評判(下)  昭和52年3月25日,勉誠社発行,10000円。(近世文学書誌研究会編,近世文学資料類従・仮名草子編・23)『可笑記評判』(名古屋大学図書館蔵本)を写真複製して収録し,解説を付したもの。
【9】井関隆子日記(上) 昭和53年11月30日,勉誠社発行,4500円。『井関隆子日記』(桜山文庫蔵本,現在,昭和女子大学図書館蔵)を全文校注し,解説を付したもの。天保11年の4冊分を収録。
【10】井関隆子日記(中) 昭和55年8月30日,勉誠社発行,4500円。『井関隆子日記』天保12年・13年の4冊分を収録。巻末に「鹿島則文と桜山文庫」を収録。
【11】井関隆子日記(下) 昭和565年6月5日,勉誠社発行,4500円。『井関隆子日記』天保14年・15年の4冊分を収録。巻末に索引と「井関隆子関係資料(補訂)」を収録。
【12】近世木活図録  昭和59年5月31日,青裳堂書店発行,5500円。(日本書誌学体系・37 朝倉治彦・深沢秋男 編)国会図書館所蔵の近世木活字本,123種の図版を収録し,解説を付したもの。
【13】桜山本 春雨物語  昭和61年2月25日,勉誠社発行,12000円。桜山文庫所蔵の,文化5年本・春雨物語を複製(2色刷)し,研究篇には,1,『春雨物語』の諸本。2,『春雨物語』の本文校訂。3,文化五年本の書誌・概観。4,桜山文庫本の書写者・墨筆と朱筆の原本・主筆の原本。5,桜山文庫本と西荘文庫本。6,桜山文庫本と漆山本。7,まとめ(文化五年本系統図)。を収める。
【14】仮名草子集成・10巻  平成元年9月30日,東京堂出版発行,15000円。(朝倉治彦・深沢秋男 編)『をむなかゝみ』『女五経』『をんな仁義物語』『女みだれかミけうくん物語』『有馬山名所記』の本文を翻刻収録し,解説と参考写真を付す。
【15】仮名草子集成・11巻  平成2年8月25日,東京堂出版発行,15000円。(朝倉治彦・深沢秋男 編)『芦分船』『大坂物語』(古活字版第2種,菊池真一校訂解題)『大坂物語』(写本,青木晃校訂解題)『女式目 并 儒仏物語』『女式目』の本文を翻刻収録し,解説と参考写真を付す。
【16】仮名草子集成・12巻  平成3年9月25日,東京堂出版発行,15000円。(朝倉治彦・深沢秋男 編)『怪談全書』『恠談』(写本・片仮名本)『恠談』(写本・平仮名本)『怪談録』『幽霊之事』の本文を翻刻収録し,解説と参考写真を付す。
【17】仮名草子集成・13巻  平成4年8月20日,東京堂出版発行,15000円。(朝倉治彦・深沢秋男 編)『海上物語』『戒殺放生物語』『怪談録前集』『奇異怪談抄』の本文を翻刻収録し,解説と参考写真を付す。
【18】鹿島則孝と『桜斎随筆』  平成5年6月25日,(私家版)非売品。桜山文庫(鹿島則良氏)所蔵の『桜斎随筆』(鹿島則孝編著,写本,全60冊,3509丁)の書誌・総目録,鹿島則孝略伝等を収録。
【19】仮名草子集成・14巻  平成5年11月20日,東京堂出版発行,18000円。(朝倉治彦・深沢秋男 編)『鑑草』『可笑記』『戒殺放生文』(影印)の本文を翻刻収録し,解説と参考写真を付す。小川武彦氏「浅井了意『戒殺物語・放生物語』と□宏『戒殺放生文』」を収める。
【20】仮名草子集成・15巻  平成6年12月10日,東京堂出版発行,18000円。(朝倉治彦・深沢秋男 編)『可笑記評判』(巻1~巻7)の本文を翻刻収録。
【21】仮名草子集成・16巻  平成7年9月5日,東京堂出版発行,18000円。(朝倉治彦・深沢秋男 編)『可笑記評判』(巻8~巻10)『可笑記跡追』の本文を翻刻収録し,解説と参考写真を付す。
【22】仮名草子集成・17巻  平成8年3月20日,東京堂出版発行,18000円。(朝倉治彦・深沢秋男 編)『花山物語』『堅田物語』『仮名列女伝』の本文を翻刻収録し,解説と参考写真を付す。
【23】仮名草子集成・18巻  平成8年9月20日,東京堂出版発行,18000円。(朝倉治彦・深沢秋男 編)『かさぬ草紙』『枯書き杌集』『かなめいし』『鎌倉物語』の本文を翻刻収録し,解説と参考写真を付す。
【24】仮名草子集成・19巻  平成9年3月20日,東京堂出版発行,18000円。(朝倉治彦・深沢秋男 編)『葛城物語』『河内鑑名所記』『堪忍弁義抄』の本文を翻刻収録し,解説と参考写真を付す。
【25】仮名草子集成・20巻  平成9年8月30日,東京堂出版発行,18000円。(朝倉治彦・深沢秋男 編)『勧孝記』『堪忍記』の本文を翻刻収録し,解説と参考写真を付す。
【26】仮名草子集成・21巻  平成10年3月20日,東京堂出版発行,18000円。(朝倉治彦・深沢秋男 編)『仮枕』『奇異雑談』(写本)『奇異雑談集』(刊本)の本文を翻刻収録し,解説と参考写真を付す。
【27】仮名草子集成・22巻  平成10年6月25日,東京堂出版発行,17500円。(朝倉治彦・深沢秋男・柳沢昌紀 編)『祇園物語』『京童』『京童跡追』『清水物語』(各版本)の本文を翻刻収録し,解説と参考写真を付す。
【28】神宮々司拝命記  平成10年7月25日,(私家版)非売品。(鹿島則良・加藤幸子・深沢秋男 編著)。 桜山文庫所蔵の,鹿島則孝編著『神宮々司拝命記』を全文翻刻収録し,解説・参考写真を付す。
【29】桜斎随筆・1巻~6巻 平成12年11月10日、本の友社発行、120000円。(鹿島則良・深沢秋男 編)。手違いで、奥付に、編者名が無い。
【30】桜斎随筆のしおり 平成12年11月10日、本の友社発行、【29】の附録。(鹿島則良・深沢秋男 編著)
【31】桜斎随筆・13巻~18巻 平成13年11月10日、本の友社発行、120000円。(鹿島則良・深沢秋男 編)
【32】桜斎随筆・7巻~12巻 平成14年11月10日、本の友社発行、120000円。(村上直・深沢秋男 編)
【33】井関隆子の研究 平成16年11月1日 和泉書院発行、10000円。
【34】仮名草子研究文献目録 平成16年12月1日、和泉書院発行、3800円。(菊池真一・深沢秋男 編)
【35】仮名草子研究叢書・1巻~8巻 平成18年2月25日 クレス出版発行、85000円。(菊池真一・深沢秋男 編)
【36】仮名草子集成・41巻  平成19年2月28日,東京堂出版発行,17500円。(花田富二夫・入口敦志・菊池真一・中島次郎・深沢秋男 編)『新語園』『十二関』『衆道物語』『親鸞上人記』の本文を翻刻収録し,解説と参考写真を付す。
【37】仮名草子集成・42巻  平成19年7月25日,東京堂出版発行,17500円。(深沢秋男・伊藤慎吾・入口敦志・花田富二夫 編)『四しやうのうた合』『四十二のみめあらそひ』『水鳥記(寛文7年版)』『水鳥記(松会版)』『杉楊枝』の本文を翻刻収録し,解説と参考写真を付す。
【38】浅井了意全集・仮名草子編・1巻 平成19年8月,岩田書院発行,15000円。(岡雅彦・小川武彦・湯浅佳子・深沢秋男 編)『堪忍記』『孝行物語』『浮世物語』『浮世ばなし』の本文を翻刻収録し,解説と参考写真を付す。
【39】旗本夫人が見た江戸のたそがれ 井関隆子のエスプリ日記 平成19年11月20日,文藝春秋発行、730円。平成20年4月25日、6刷発行。
【40】斎藤親盛(如儡子)伝記資料 平成22年10月25日、近世初期文芸研究会発行、非売品。
【41】浅井了意全集・仮名草子編・3巻 平成23年5月,岩田書院発行,18800円。(花田富二夫・土屋順子・深沢秋男 編)『可笑記評判』の本文を翻刻収録し,解説と参考写真を付す。
【42】仮名草子集成・47巻  平成23年6月30日,東京堂出版発行,18000円。(深沢秋男・伊藤慎吾・入口敦志・花田富二夫・安原真琴・和田恭幸 編)『醍醐随筆』『大仏物語』『沢庵和尚鎌倉記』『糺物語』『たにのむもれ木』『竹斎東下(写本)』の本文を翻刻収録し,解説と参考写真を付す。
【43】如儡子百人一首注釈の研究 平成24年3月20日、和泉書院発行、12000円+税。
【44】仮名草子集成・49巻  平成25年3月30日,東京堂出版発行,18000円。(深沢秋男・伊藤慎吾・入口敦志・中島次郎・柳沢昌紀 編)『智恵鑑』(巻6~巻十)・『竹斎』(寛永整版本)・寛文板『竹斎』全挿絵・『竹斎』(奈良絵本)・『長斎記』・『長者教』・『長生のみかど物語』の本文を翻刻収録し,解説と参考写真を付す。

■雑誌論文等 70点余。『文学研究』『近世初期文芸』『学苑』等に発表。

★参考 「自著を語る」 → 『芸文稿』第1号(平成20年4月)。
★参考 「仮名草子研究の思い出(昭和女子大学最終講義)」→ 『芸文稿』第7号(平成26年6月)

〔情報発信〕
【1】 学術雑誌『近世初期文芸』編集発行(昭和44年・1969創刊)
2015年12月、第32号発行
          → http://www.ksskbg.com/bungei/index.html
【2】 文芸雑誌『芸文稿』発行(平成20年・2008創刊)
   2016年7月、第9号発行
   第8号より、安藤武彦氏・松本節子氏・小林孔氏が継承。
【3】 ホームページ「近世初期文芸研究会」(平成11年、1999、開設)
    2016年8月閉鎖。データは、菊池眞一氏の〔J-TEXTS〕に
    保存。
【4】 ブログ「老人雑録」

〔参考事項〕

〔1〕 平成11年度、センター入試、国語に『井関隆子日記』出題
〔2〕 平成11年度、センター入試、日本史に『井関隆子日記』出題
〔3〕 平成20年度、明治大学入試に『井関隆子日記』出題
〔4〕 平成23年度、京都大学入試に『井関隆子日記』出題
〔5〕 平成22年度香川県公立高校の入学者選抜学力検査に『可笑記』出題
〔6〕 平成23年度京都府公立高校の入学者選抜学力検査に『可笑記』出題
〔7〕 平成23年10月23日、酒田市の上日枝神社境内に、「齋藤筑後守記念碑」
〔8〕 平成26年度京都府公立高校の入学者選抜学力検査に『可笑記』出題

〔趣味等〕

◎カメラ  NIKON-F~F6。D-100。D-300。レンズは全てニッコール。
◎コピー機 RICOH-IMAGIO-MF2230(リース)。★現在はキャノン
◎パソコン インターネット専用、原稿作成専用の2セット、いずれもデスクトップ。他に予備のノート。 周辺機器一式。  
◎遊印   冨樫省艸等刻、約400本。印泥は西玲印社。100本は公開中→「近世初期文芸」http://www.ksskbg.com/index.htmlの「篆刻遊印」・「篆刻遊印2」 。★昭和女子大学光葉博物館に寄贈
◎造本   自著刊行の折は、出版社から刷り本をもらって、栃折久美子ルリユール工房で修業した安井康子氏にパッセ・カルトンで製本してもらっている。現在8冊。★昭和女子大学図書館に寄贈
◎外国   グアム、インドネシア、ギリシア、中国、ドイツ、オーストリア、チェコ、ハンガリー、スペイン、フランス、スイス、韓国。すべて遊びのツアー。
◎国内   仮名草子等の作品の諸本調査のため、全国各地を訪問している。ただし、大学か図書館が中心。

投稿者:

fukaaki

近世文学、特に、仮名草子、近世日記文学を研究している。 昭和女子大学に勤務していたが、定年退職。現在、同大学名誉教授。 仮名草子は、特に、如儡子・斎藤親盛を研究。日記文学では、井関隆子の研究をしている。