吉海直人 著 『百人一首の正体』

吉海直人 著 『百人一首の正体』

平成28年10月25日、KADOKAWA発行。
角川文庫20030。定価 720円+税。 

  目 次

序 章 百人一首への招待  
一.、百人一首、常識の嘘
二、現代に生きる百人一首

第一章 百人一首成立の謎
  一、明月記の曖昧さ
  二、百人秀歌の発見
  三、百人秀歌型配列百人一首の発見
  四、小倉色紙の複雑さ
  五、定家筆の新事実
  六、歌仙絵の有無
  七、三つの小倉山荘

第二章 百人一首の流れ  
  一、百人一首注釈の始発
  二、百人一首に古写本はない 
 三、為家筆百人一首はあるか 
  四、百人一首古版本の誕生
  五、女子用往来への道
  六、百人一首かるたの謎
  七、競技用かるたの成立と問題点

第三章 百人一首の広がり  
  一、異種百人一首の成立と展開
  二、愛国百人一首のはかなさ
  三、百人一首のパロディ
  四、最初の英訳百人一首

第四章 百人一首の撰歌意識を探る
一、教材としての危険性
二、作者の疑わしい歌
三、撰入歌の是非について
四、秀歌と代表歌の違い
五、勅撰集との差異
六、配列をどう考えるか
七、天地人の発見
八、今後の課題

第五章 百人一首の見どころ
  百人一首 1~100
  【付録】 百人秀歌掲載歌 1~4 

あとがき:
文庫版あとがき
参考文献一覧
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。 

小倉百人一首について常識とされていることは、実はほとんど
が推測の積み重ねである! 藤原定家が撰出したという通説の
真偽、いつから「百人―首」と呼ばれるようになったのか、な
ぜこの百首が選ばれたのか、歌々は果たして秀歌のオンパレード
なのかー――。研究者であり、日本随一の百人一首コレクターで
もある著者が、知っているようで知らなかった真実を明らかに
する。百首すべての見所と現代語訳を掲載した永久保存版。
【カバーより】  
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
●私は、平成24年、『如儡子百人一首注釈の研究』を、和泉書院
から出版した。その折、この度の『百人一首の正体』の著者、
吉海直人氏から、有益な御教示を賜った。如儡子の著作だから、
私も研究しなければならない、などという、心がけの私とは、
吉海氏は、『百人一首』にたいする姿勢が、まるでちがう。
「……専攻は平安文学。特に百人一首悉皆研究をライフワーク
としている。」 そのような著者の意欲的な快著である。 

投稿者:

fukaaki

近世文学、特に、仮名草子、近世日記文学を研究している。 昭和女子大学に勤務していたが、定年退職。現在、同大学名誉教授。 仮名草子は、特に、如儡子・斎藤親盛を研究。日記文学では、井関隆子の研究をしている。