『井関隆子日記』 履修者の皆様へ

『井関隆子日記』 履修者の皆様へ

●昭和60年、1985年4月、私は初めて、昭和女子大学
短期大学部の国文科で、『井関隆子日記』を講義・講読の教材
に採用した。当時の国文科の学科長は原田親貞先生、教務委員は
大塚豊子先生だった。両先生は、この『井関隆子日記』を新たに
科目に追加することを許可して下さった。感謝している。
●初年度、開講してみたら、履修者が100名も集まった。
これはまずい、と2年目から、テキスト代を3000円にして、
履修者を絞った。30名~40名になった。学部の日文の学生も
かなり履修した。テキストは、勉誠社版の上中下、全3冊を使用した。
定価13500円を、特別価格にして頂いた。池嶋社長さんの御配慮である。

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5041 近世文学ⅢA(井関隆子日記)  助教授 深沢秋男
 近世の女性の日記を採り上げる。正親町町子の『松蔭日記』、井上通女の『江戸日記』なども視野に入れながら、最近、評価されてきている『井関隆子日記』を講読する。日記と日記文学について考え、日記文学を評価する力をも養いたい。
★日記と日記文学、近世の女流日記文学、井関隆子の生涯、井関隆子日記の原本、天保時代の社会、日記する心、批判精神、隆子と一葉、日記と文体、日記の文学的価値、近代的日記へ
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●こんな内容で、全く無名の近世の女性の日記を、昭和女子大学の
学生に講義し、講読した。その後、大学院でも演習に採用した。演習
の履修生は、ハードな課題を出されて、大変だったと思う。
●いずれの時間でも、講義の前に、この『井関隆子日記』は、日本文学史
の上で、確たる評価が得られていない作品である。私自身は、大学の教材
として採り上げる価値はあると思っているが、将来、日記文学としての
評価が得られない場合は、許して欲しい。と、まず断った。
●その後、大学入試センター試験、明治大学入試、京都大学入試、にも出題され、
諸方面の著書等にも引用された。現在、一応、日本近世日記文学として評価された
と言ってよいかと思う。昭和女子大の履修者に対して、改めて感謝申上げたい。

●『井関隆子日記』は、次の大学入試に出題された。
〔3〕 平成23年度、京都大学入試に『井関隆子日記』出題
〔2〕 平成20年度、明治大学入試に『井関隆子日記』出題
〔2〕 平成11年度、センター入試・日本歴史、追試験に『井関隆子日記』出題
〔1〕 平成11年度、センター入試・国語、本試験に『井関隆子日記』出題

●平成28年現在、高校の授業でも教えているし、予備校でも教えている。

投稿者:

fukaaki

近世文学、特に、仮名草子、近世日記文学を研究している。 昭和女子大学に勤務していたが、定年退職。現在、同大学名誉教授。 仮名草子は、特に、如儡子・斎藤親盛を研究。日記文学では、井関隆子の研究をしている。