山崎宗鑑の真筆

2016.12.21 Wednesday

●天理大学の金子和正先生から山崎宗鑑の真筆の絵葉書を頂いた。

  風寒し 破れ障子の 神無月   宗鑑

所蔵は伊丹・柿衛文庫である。絵葉書の郵便番号は5ケタの古いもの。それだけに見事な複製である。
●私は、今、翻刻・校注・複製などで出した単行本の解説などを整理している。場合によっては、埋もれさせるのも勿体無いので、まとめて一本にするのもいいか、そのように思い出している。
●仮名草子の作品で、最初に諸本調査をしたのは、『可笑記』である。この作品はベストセラーに成ったので、伝存諸本も多い。全部で82点である。これを全国の大学図書館などを廻って、実地に調査した。その結果を近世文学会で口頭発表し、『文学研究』第28号(昭和43年12月)に公表した。原稿は80枚余である。
●実は、この大部な原稿の査読をして頂いたのが、天理大学の金子和正先生である。何日間もかけて読んで下さり、朱で訂正して返送して下さった。以後、私は仮名草子諸作品の書誌調査をしたが、お手本は天理図書館の書誌学である。
天理図書館の、木村三四吾先生、金子和正先生の御指導を頂いて、仮名草子の書誌的調査を進めてきた。
●今日、金子先生から頂いた、山崎宗鑑の真筆の葉書をしみじみながめて、金子先生の御学恩に感謝申上げた。

投稿者:

fukaaki

近世文学、特に、仮名草子、近世日記文学を研究している。 昭和女子大学に勤務していたが、定年退職。現在、同大学名誉教授。 仮名草子は、特に、如儡子・斎藤親盛を研究。日記文学では、井関隆子の研究をしている。