平成28年、2016年を送る

平成28年、2016年を送る

●今日で、平成28年が終る。1年間を振り返ると、いろいろな事があり、嬉しさもあり、悲しさもあった。まさに、これが人生だろう。
★如儡子の『堪忍記』(下) 《『芸文稿』第9号 7月》   65頁
★『百八町記』の諸本 《『近世初期文芸』第33号 12月》 24頁
★仮名草子研究の歴史 《『近世初期文芸』第33号 12月》 72頁
★武家の女性の素顔 井関隆子 《「武士の仕事」 洋泉社 6月》 
▲「近世初期文芸研究会」のHP閉鎖  8月
▲「深沢秋男の窓」サイト開設 9月
△『仮名草子集成』第55巻 2月
△『仮名草子集成』第56巻 9月
△田中宏著『仮名草子の文学的研究』  1月
△齋藤豪盛著『みちの奥の町工場物語』 6月
●ざっとながめると、こんな事があった。この年になると、リプリントのようなものが多くなる。これも、あれこれ考えてのことである。『百八町記』の諸本は、図書館へ調査に出かけられず、大変、不本意なものであった。しかし、素通りは出来ないことで、こんなことも、ある、ということである。
●田中宏氏の著書は、とても嬉しいことだった。自分の事のように、考えていた。また、齋藤豪盛氏の自分史も嬉しかった。仮名草子作者、如儡子・齋藤親盛の御子孫の著書である。
●東京堂出版の『仮名草子集成』55巻・56巻の発行は、朝倉治彦先生の始められた大企画の継続であり、先生から依頼された事を実現できたかな、と思っている。
●インターネットの件は、平成27年8月に、閉鎖したが、大変だった。図書館やネットカフェを利用して、しのいでみたが、今やネット無しでは、研究が出来ない時代である。それで、今年の1月再開。「近世初期文芸研究会」のHPは、菊池眞一先生の御配慮で継続してきたが、8月閉鎖、データは「J-TEXTS」に保存して利用できるようにしてもらった。研究上の情報発信として〔深沢秋男の窓〕を開設し、ブログは、今年の1月、JUGEMに〔老人雑録〕を開設して、何や彼や書き込んでいる。
●編集・発行していた雑誌、『芸文稿』は、安藤武彦先生・松本節子先生に継続して頂き、『近世初期文芸』は、稲栄社印刷さんの御配慮で、何とか発行が継続されている。有り難いことである。
●『井関隆子日記』も、次第に評価され、大学入試センター試験に、国語の外に日本史にも出題されていたことが、今年判明した。高校の授業でも取り上げられていた。日本の古典作品として認められた、と言っていいだろう。約40年かかって、ここまできた。
●『可笑記』も、最近では、高校の入試に出る事が多くなり、仮名草子作品として認められるようになった。この作品と作者の解明をライフワークにしてきた私としては、嬉しい。
●生活の方は、妻と2人で仮住まいに移り、庭木の剪定も、落葉掃きの必要もなく、自分たちで炊事・洗濯・掃除をして、独身時代を思い出すこともある。これもいいなア、と思う。先学・先輩・知人・友人の多くが御他界なされた。また、東京を去って、地方でゆったりと老後を過ごされる方々もおおくなった。私達は、デイサービス、お達者クラブ、など、地域の方々と交流をさせてもらい、有り難いことだと感謝する毎日である。

■『近世初期文芸』第33号

投稿者:

fukaaki

近世文学、特に、仮名草子、近世日記文学を研究している。 昭和女子大学に勤務していたが、定年退職。現在、同大学名誉教授。 仮名草子は、特に、如儡子・斎藤親盛を研究。日記文学では、井関隆子の研究をしている。