『漢字・カタカナ・ひらがな――表記の思想』
入口敦志 著
2016年12月16日、平凡社発行
ブックレット〈書物をひらく〉2
A5判、90頁、定価1000円+税

【目次】

はじめに ……………………………………………………………   5

一 『古今和歌集』の意義 ………………………………………   7

万葉仮名からひらがなへ/『寛平御時后宮歌合』から『新撰万葉集』へ
『新撰万葉集』が勅撰だったら/『古今和歌集』の背景
漢字文化圏の民族固有文字/固有文字の制定/仮名序と真名序
漢文と和文の表現の違い/仮名序の意義/『土佐日記』の自筆本と写本
貫之自筆本『土佐日記』のかたち/自筆本の大きさと写本の小ささ

二 四つの『平家物語』 …………………………………………  26

真名本/和漢混交文/文選読み/規範としての中国
カタカナ本とひらがな本/ローマ字本

三 医学書の表記 …………………………………………………  36

江戸時代以前の医学用語/『解体新書』の表記/日本における医学書
『済民記』/曲直瀬玄朔という人/『延寿撮要』/『済民記』との違い
ひらがなの位置づけ/『延寿撮要』のその後/『延寿撮要』の持つ違和感
楷書とひらがなの組み合わせ/最初期の印刷物
仏教からの出版の解放/古活字版の時代/活字印刷と固有文字
名前を伏す/三つめの違和感/天皇のお墨付き
『延寿撮要』出版の切り開いたもの/漢文の呪縛/呪縛からの解放

四 山鹿素行から本居宣長へ ……………………………………  65

山鹿素行/歌学との決別/学問とは何か/綺語としての歌学
ことばそのものの探究へ/白話の重視/本居宣長/もののあはれ
儒教・仏教の否定

おわりに ……………………………………………………………  82

あとがき …………………………………………………………  86

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著者
入口敦志(いりぐち あつし)
1962年、福岡県生まれ。九州大学大学院文学研究科
博士課程退学。博士(:丈学)。現在、国文学研究資料
館准教授。専攻、江戸時代前期の学芸の研究。著書に、
『武家権力と文学――柳営連歌、『帝鑑図説』』(ぺりか
ん社、2013年)、論文に、「描かれた夢――吹き出し
型の夢の誕生」(『夢見る日本文化のパラダイム』、法
蔵館、2015年)、「古活字版の黎明――相反する二つ
の面」(『アジア遊学』184号、2015年)、「日光束照宮
正面唐門彫刻小考」(『大日光』84号、2014年)など
がある。

投稿者:

fukaaki

近世文学、特に、仮名草子、近世日記文学を研究している。 昭和女子大学に勤務していたが、定年退職。現在、同大学名誉教授。 仮名草子は、特に、如儡子・斎藤親盛を研究。日記文学では、井関隆子の研究をしている。