卒業制作展

●私は、学生時代、上野毛の多摩美術大学の学生とテニスを通して友達になった。時々、彼らと大学のコートでテニスをした。昭和33年頃であるから、大学生は、詰襟の制服である。私は、詰襟こそ着なかったが、背広でネクタイはしていた。
●ところが、多摩美のキャンパスは、違っていた。インデアンのような格好など、実に様々、とにかく、一人として、まともな(失礼)服装の学生はいなかった。私は法政でも、庭球部に所属して、体育会系だから、内心、たまげていた。
●卒業の時期になり、友人の誘いで、卒業制作展を見にいった。私は、会場に入るなり、大変な衝撃を受けた。あの服装の学生が、このような作品を創ったのか。感動で足が震えたのを、今も覚えている。
●油絵、日本画、彫刻、平面デザイン、立体デザイン……。以後、全ての学生を尊敬するようになった。

投稿者:

fukaaki

近世文学、特に、仮名草子、近世日記文学を研究している。 昭和女子大学に勤務していたが、定年退職。現在、同大学名誉教授。 仮名草子は、特に、如儡子・斎藤親盛を研究。日記文学では、井関隆子の研究をしている。