『仮名草子集成』 第57巻 発行

●今日、東京堂出版から『仮名草子集成』第57巻の見本が届いた。本巻担当の方々の御努力に対し、感謝申上げる。また、このような、膨大な叢書の刊行には、出版社編集部担当者の、情熱と配慮がなければ、とても計画的に発行し続けることは出来ない。私は、朝倉治彦先生と共に、この仕事に従事してきたが、東京堂出版編集部の、歴代担当者、松林孝至氏、西哲生氏、菅原洋一氏に対して、改めて、心から感謝申上げる。

●私は、1989年の、第10巻から参加させて頂いたが、28年間の長い仕事であった。途中、大学の職務も多忙を極め、他の研究論文も書かなければならなかった。担当した作品の、諸本調査、本文校訂、これらを進めると、作品論を書きたくなる。しかし、それは許されない。そのようなストレスの中で従事した、28年間だったのである。
●私も、老齢となり、古典作品の、諸本調査、本文校訂等は、無理となった。この第57巻で引退することにした。
改めて、関係者の皆様に対して、心から感謝申上げる。
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●『仮名草子集成』は、昭和55年(1980)5月12日に第1巻が発行された。編者は朝倉治彦氏である。近世文学の中でも、浮世草子の西鶴や、俳諧の芭蕉や、浄瑠璃の近松とは異なり、仮名草子は地味で、一般の人々には馴染みが薄い。当然、売れる本では無い。当初は文部省の出版助成金を受けてスタートした。
第39巻から、新体制で継承した。菊池眞一氏・花田富二夫氏と私が編集を担当し、さらに若い研究者の協力を得て今日に及んでいるが、第1巻発行から37年になる。現在、第57巻まで発行され、全70巻の完結を目指している。

■新体制の責任編集者
第39巻~第45巻、菊池真一・花田富二夫・深沢秋男。
第46巻~第49巻、花田富二夫・深沢秋男。
第50巻~、花田富二夫・深沢秋男・柳沢昌紀。

■発行所 101‐0051 東京都千代田区神田神保町1‐17
株式会社 東京堂出版
電話 03‐3233‐3741
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『仮名草子集成』第57巻
花田富二夫・伊藤慎吾
柳沢 昌紀     編
2017年2月28日・東京堂出版発行
A5判・316頁・18000円+税

目 次
例 言
凡 例
『假名草子集成』で使用する漢字の字体について

假名草子集成 第57巻

自身房(写本、1冊)…………………………………    1
自身房 ………………………………………………    2
解 題 …………………………… 伊藤慎吾 ……  301

初時雨(整版本、2巻2冊、絵入)…………………    9
上巻 …………………………………………………   11
下巻 …………………………………………………   20
解 題 …………………………… 伊藤慎吾 ……  304

〈補遺〉慶長見聞集(写本、10巻、5冊)………   29
巻3 …………………………………………………   30
巻4 …………………………………………………   61
巻5 …………………………………………………   87
巻6 …………………………………………………  111
巻7 …………………………………………………  143
巻8 …………………………………………………  167
巻9 …………………………………………………  194
巻10 ………………………………………………  216
解 題 ………………………… 花田富二夫 ……  306

〈補遺〉醒睡笑(寛永正保頃板、8巻、3冊)…  237
巻1 ………………………………………………  239
巻2 ………………………………………………  247
巻3 ………………………………………………  257
巻4 ………………………………………………  264
巻5 ………………………………………………  276
巻6 ………………………………………………  285

解題追加 ……………………………………………  310
正  誤 ……………………………………………  313
編者略歴 ……………………………………………  314

写 真 ………………………………………………  315

投稿者:

fukaaki

近世文学、特に、仮名草子、近世日記文学を研究している。 昭和女子大学に勤務していたが、定年退職。現在、同大学名誉教授。 仮名草子は、特に、如儡子・斎藤親盛を研究。日記文学では、井関隆子の研究をしている。