『ドナルド・キーン 知の巨人、日本美を語る!』

●小学館の『和楽ムック』から『ドナルド・キーン 知の巨人、日本美を語る!』が出た。2017年6月18日発行、定価2400円+税。95歳になる、日本文学研究者の今を伝える。

●1922年、ニューヨークのブルックリンにて生れた。89歳でコロンビア大学を退任。最終講義は「能」について。文化勲章受賞。90歳で日本国籍取得。
●〔日記が物語る、日本文化〕の項で、『蜻蛉日記』について、次の如く述べておられる。
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
『蜻蛉日記』を書いた女性は古い物語をかなり読んだが、読むたびに、そこにえがかれている情熱的な恋愛と自分の人生とを比べてみずにはいられない。こうした物語は完全な作り事だが、身分の高い女性の人生とは本当はどういうものなのか、何の虚構も交えず書いてみたら一興ではなかろうかと思い、それを日記を書く目標にした。
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
●平安朝日記文学の白眉『蜻蛉日記』は、後世に燦然と文学的光を放っている。
私は、キーン氏の労作『百代の過客』の特別装丁本の出版記念会に出席させてもらった。キーン氏が『井関隆子日記』を取り上げてくれた関係である。当時の有名な作家など、多くの方々にお目にかかれた。
●この記念会の折、コロンビア大学の、キーン氏の教え子の女性とお話した。彼女は、『井関隆子日記』を英訳したいと言っていたが、まだ、出版されてはいないようである。楽しい、思い出である。

■『ドナルド・キーン 知の巨人、日本美を語る!』

投稿者:

fukaaki

近世文学、特に、仮名草子、近世日記文学を研究している。 昭和女子大学に勤務していたが、定年退職。現在、同大学名誉教授。 仮名草子は、特に、如儡子・斎藤親盛を研究。日記文学では、井関隆子の研究をしている。