新藤 透 著 『図書館と江戸時代の人びと』

新藤 透 著
『図書館と江戸時代の人びと』

2017年7月24日、柏書房発行
46判、300頁、定価 2600円+税

目次

はじめに

第1章 古代・中世の図書館
第1節 古代の図書館
「図書」の語源/漢籍と仏書の伝来/聖徳太子の仏教研究と図書館/図書
寮の設置/図書寮の活動/文殿/宮廷文庫/公家文庫/経蔵/古代の図書
館の特徴
第2節 中世の図書館
天皇・貴族から武士へ/武家文庫/学校文庫/寺院文庫/五山版/朝廷文
庫/日記の家/図書の庶民への普及/中世の図書館の特徴

第2章 将軍専用の図書館・紅葉山文庫
第1節 徳川家康の図書文化への関心
家康の文化重視/家康の読書傾向/家康の出版事業/駿河文庫
第2節 紅葉山文庫
富士見亭文庫/富士見亭から紅葉山へ/「紅葉山文庫」の名称/紅葉山文
庫の位置/紅葉山文庫の建物・構造/紅葉山文庫の蔵書目録/紅葉山文庫
の分類と蔵書数/紅葉山文庫の図書収集/紅葉山文庫の蔵書処分
第3節 書物奉行
紅葉山文庫の司書は書物奉行/書物奉行の歴史/書物奉行の仕事内容
第4節 将軍徳川吉宗と紅葉山文庫
将軍就任直前の紅葉山文庫利用/享保元年~同六年/享保七年~同十六年
/享保十七年~延享二年/「図書館」としての紅葉山文庫

第3章 藩校の図書館
第1節 藩校とは何か
藩校の概要/藩校の歴史
第2節 昌平坂学問所と付属文庫
幕臣の学校・昌平坂学問所/昌平坂学問所付属文庫の利用実態/書生寮の
寮生活/久米邦武の教育観
第3節 藩校文庫と「司書」
藩校文庫/藩校文庫の管理職「司書」
第4節 藩校文庫の利用実態
佐倉藩校成徳書院/米沢藩校興譲館/長州藩校明倫館/藩校文庫は「利
用」主体/「利用」重視の背景に、自学自習の教育

第4章 庶民の読書ネットワーク――蔵書家・貸本屋・蔵書の家
第1節 書物史としての江戸時代
書物史から見た江戸期の四区分/初期・古活字版の時代/盛期・出版業の
確立/中期・江戸での出版の隆盛/末期・学術書刊行の隆盛/識字率の問
題/江戸時代における「読者」の増大/庶民の読書スタイル
第2節 都市の書物ネットワーク――貸本屋と蔵書家
貸本屋/蔵書家・小山田与清/与清の活動状況/与清の門生/本の貸借/
レファレンス/会読/抄録・『群書捜索目録』編纂/擁書楼の貸出規制/
物見遊山/蔵書家のネットワークを活用した平田篤胤の著述活動
第3節 村落の情報ネットワーク「蔵書の家」
文字情報による知識・共用/黒船情報入手の実態/「蔵書の家」野中家の
蔵書内容/野中家蔵書の貸借の様子/ほかの蔵書の家の活動/長沢仁右衛
門と潺湲舎/庶民の「図書館」

おわりに

事項索引
人名索引

著者紹介

新藤透(しんどう とおる)
1978年、埼玉県熊谷市生まれ。
2006年、筑波大学大学院博士後期課程図書館情報メディア研究科修了。
博士(学術)。
現在、山形県立米沢女子短期大学准教授、(株)歴史と文化の研究所
客員研究員。
図書館情報学、歴史学(日本近世史)専攻。

主要著書
『松前景広『新羅之記録』の史料的研究』(思文閣出版、2009年)
『北海道戦国史と松前氏』(洋泉社歴史新書y、2016年)
『講座・図書館情報学 第11巻 情報資源組織演習』(共著、ミネルヴア
書房、2016年)などがある。

投稿者:

fukaaki

近世文学、特に、仮名草子、近世日記文学を研究している。 昭和女子大学に勤務していたが、定年退職。現在、同大学名誉教授。 仮名草子は、特に、如儡子・斎藤親盛を研究。日記文学では、井関隆子の研究をしている。