個人蔵書の世界

●今日の朝日新聞、読書欄〔ひもとく〕は、[増えつづける本]だった。椹木野衣氏のレポート。いずれも、本人からすれば、必然性もあり、切実ではあるが、ハタから見れば、ウーンと、うならずにはいられない。それが、書斎の蔵書だろう。

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(ひもとく)増えつづける本 場所ない、家計圧迫、それでも… 椹木野衣
2017年9月24日05時00分

『本で床は抜けるのか』の著者・西牟田靖さんの部屋(本人提供)
 いま、家の建て替えで仮住まいに溢(あふ)れた段ボール箱に囲まれながら思うのは、お父さん、あなたのことです。地元の小さな書店から毎週のように大きな本の包みが届くと、家族はみな呆(あき)れていましたよ。念願の二階建ての家を新築したとき、あなたの書斎は床から天井まで、すべて本棚でした。……
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●私は、昭和女子大の現役の頃、研究室に書籍・雑誌をたくさん置きたいと、近所の家具店に依頼して、図書館用のスチールの本棚を購入した。天井まで届くもので、両サイドに設置した。当時、研究室の本棚の本では、民俗学のスチュアート先生と私のものが多い方だった。
●自宅の書斎は、スチールではなく木製の組み立て式だった。やはり、天井まてのものであった。クロークをぶち抜いて広い部屋にして、司馬遼太郎を真似て、ブックトラックを導入した。しかし、それでも入り切れない。庭に物置を4個設置して凌いだ。
●個人の書斎も、あちこち見ているが、皆、人それぞれである。忘れられないのは、鈴木棠三先生の書斎である。執筆机が3台並べられていて、進行中のテーマ毎に使用しておられた。蔵書は、辞典や参考図書は壁面の書架に並べられ、蔵書は、分類されて、移動式書架に収まっていた。これだけの書斎の書庫は少ないだろう。今回の、西牟田靖さんのように、床に積み上げては、これでは仕方が無い。

■朝日新聞 デジタル より

投稿者:

fukaaki

近世文学、特に、仮名草子、近世日記文学を研究している。 昭和女子大学に勤務していたが、定年退職。現在、同大学名誉教授。 仮名草子は、特に、如儡子・斎藤親盛を研究。日記文学では、井関隆子の研究をしている。