お茶の水図書館

お茶の水図書館
。。。。。。。。。。。。。。

主婦の友社
2017/12/13

主婦の友社が「TSUTAYA」のCCCに買収されるという。駿河台にある頃、お茶の水図書館・成簣堂文庫の古活字本を見せていただきに伺ったことがある。「これを翻刻させていただきたい」というと、ダメダという。某雑誌の付録を持って来て、「約束と違ってこんな複製を出されてしまった。以後、複製・翻刻は許可していない」という。複製と翻刻とでは全然違うのではないかと思ったが、どうしようもなく、あきらめた。翻刻を拒否されたから言うのではないが、「主婦の友社」という名前はよくないのではないか。
CCCは、美術出版社・徳間書店も買収したという。
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。

●菊池先生のエッセイに、主婦の友社が買収されるという書き込みがあった。主婦の友社の運営する、お茶の水図書館には、大変な思い出がある。仮名草子の『可笑記』の諸本調査は、学生時代から始めたが、この御茶の水図書館は、女性専用の図書館で、男性の閲覧は厳しかった。閲覧願を何回か郵送したが、ラチがあかない。そこで、私は、直接、図書館へ伺った。その頃は、現在の大ビル(日大に変わった)の中ではなく、中央線の線路の土手の上に建っていた。玄関をたたくと、係の方が、そそくさと、私を別室に招き入れて、ここは、男性の来る図書館ではありませんッ、と注意された。とにかく、お帰り下さい、と言う。
●その後、未整理ということで、閲覧させてもらえなかった。私は、毎年、年賀状と暑中見舞いを出して、蔵書の整理はまだですか? と問い続けた。係の方のお名前も覚えて、毎年、毎年、お尋ねした。そうして、昭和43年5月7日、夢はようやく実現した。

① 無刊記本 A
② 無刊記本 B
③ 万治2年版絵入本

この3点である。「蘇峰」「徳富文庫」「徳富猪一郎印」「須愛護 蘇峰嘱」等の蔵書印がある。徳富蘇峰の書き込みもあり、年賀状と暑中見舞いを送り続けたお陰で、目的は果たされた。その後も、仮名草子関係で、何回も蔵書を閲覧させて頂いた。この文庫の所有権はどうなるのだろうか、私には、それが気にかかる。

投稿者:

fukaaki

近世文学、特に、仮名草子、近世日記文学を研究している。 昭和女子大学に勤務していたが、定年退職。現在、同大学名誉教授。 仮名草子は、特に、如儡子・斎藤親盛を研究。日記文学では、井関隆子の研究をしている。