『近世初期文芸』第34号 発行

『近世初期文芸』第34号 発行

●本日、稲栄社印刷から『近世初期文芸』第34号が、届いた。一渡り点検して、問題は無いようなので、印刷所の本社と工場に電話して、御礼を申し上げた。現在の社長さんは、法政二高の卒業生で、島本昌一先生の教え子である。そのような関係で、本当によい仕事をして下さる。

●第34号の内容は、次の通りである。
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『近世初期文芸』第34号  目次

○『露殿物語』上巻にみる形象性          小原  亨
   ―― 揺れ動く主人公像 ――
〇服部版『天草物語』系統の挿絵の変遷 
―― 萬屋版『嶋原記』と岩瀬版『嶋原記』をめぐって ――
                         位田 絵美
〇『竹斎』再論(その三)              田中  宏
〇井関隆子校注『しのびね』(静嘉堂文庫蔵)考    深沢 秋男
〇如儡子『百八町記』の考察            深沢 秋男
〇仮名草子関係新刊書・目次紹介          深沢 秋男
 ①『仮名草子集成』第五十七巻
 ②湯浅佳子著『近世小説の研究――啓蒙的文芸の展開――』
 ③『仮名草子集成』第五十八巻
〇<新刊紹介>
 湯浅佳子著『近世小説の研究――啓蒙的文の展開――』 深沢 秋男
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〇島本昌一先生追悼                深沢 秋男
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●この号、小原 亨氏、位田絵美氏、田中 宏氏、三氏の力作論文を掲載することができた。いずれも、仮名草子研究を進めたものとして、感謝している。
●私は、如儡子・斎藤親盛の最晩年の著作『百八町記』の考察をまとめた。如儡子は、この著作を、自分の妻や子のために書いたというが、こんな難解な本を妻や息子が読んだのだろうか。おそらく、出来上がった5冊の本を手には取っただろうが、熟読はしなかったものと推測される。
●井関隆子は、『井関隆子日記』の他に、創作も何点かあり、古典の書写も何点かしていたが、擬古物語『しのびね』の校訂・校注もしていた。そのことを、今年の1月に知った。和泉書院に正月の明けぬうちに電話して、本を送ってもらって実態が判明した。隆子は、えらい才女であった。
●雑誌編集の進行中に、島本昌一先生の御他界を知らされた。島本先生と創刊したのが、この『近世初期文芸』である。48年前のことになる。

  改めて、先生の御学恩に感謝申し上げ、御冥福をお祈り申し上げます

●私は、昭和女子大学を定年になって12年になる。この年になっても、このような雑誌が届くと、子供のように嬉しい。
●なお、この雑誌は、発行が済めば、発行所に在庫は無いので、必要な方は、図書館で複写して頂きたい。主要図書館には寄贈してある。

投稿者:

fukaaki

近世文学、特に、仮名草子、近世日記文学を研究している。 昭和女子大学に勤務していたが、定年退職。現在、同大学名誉教授。 仮名草子は、特に、如儡子・斎藤親盛を研究。日記文学では、井関隆子の研究をしている。