長島弘明氏校注 『雨月物語』

待望の書 長島弘明氏校注 『雨月物語』
2018.02.19 Monday

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長島弘明氏校注 『雨月物語』(岩波文庫)

雨月物語 作者・上田秋成 校注者・長島弘明
2018年2月16日、岩波書店発行
岩波文庫(30-220-3)、258頁、定価780円+税

目次
凡例
『雨月物語』あらすじ
雨月物語序
巻之一
 白峰
 菊花の約
巻之二
 浅茅が宿
 夢応の鯉魚
巻之三
 仏法僧
 吉備津の釜
巻之四
 蛇性の婬
巻之五
 青頭巾
 貧福論

解説   長島弘明
 一 作者 上田秋成
 二 『諸道聴耳世間狙』『世間妾形気』から『雨月物語』へ
 三 『雨月物語』の成立年時
 四 二人の先生――都賀庭鐘と加藤宇万伎
 五 『雨月物語』という書名
 六 『雨月物語』序と「剪枝畸人」
 七 諸版
 八 各話の素材

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●上田秋成研究の第一人者、長島弘明氏の校注書『雨月物語』が刊行された。待望の書である。
●本文の文字は、大き目で、脚注は、簡略ながら、要を得ていて、十分に作品を理解できる。巻末の解説は詳細で、作者、上田秋成を知る上でも、『雨月物語』を理解する上でも、大変参考になり、教えられる点が多い。老人の身ながら、何編か読んで、非常に懐かしかった。手軽な文庫本ゆえ、今後、長く愛読されるものと思う。

投稿者:

fukaaki

近世文学、特に、仮名草子、近世日記文学を研究している。 昭和女子大学に勤務していたが、定年退職。現在、同大学名誉教授。 仮名草子は、特に、如儡子・斎藤親盛を研究。日記文学では、井関隆子の研究をしている。