鹿島則孝の『神宮々司拝命記』

『神宮々司拝命記』の思い出
2018.05.05 Saturday

『神宮々司拝命記』

B6判、140頁、平成10年7月25日、編著者 鹿島則良・加藤幸子・深沢秋男、発行者 深沢秋男、非売品、自費出版。

目 次
  口絵写真
  凡例
神宮々司拝命記 上
神宮々司拝命記 下
『神宮々司拝命記』書誌
鹿島則孝略伝
鹿島則文略伝
幕末から明治にかけての神社界と鹿島家(鹿島則良)
『神宮々司拝命記』と伊勢神宮
伊勢神宮拝観記(加藤幸子)

●平成5年6月13日、『鹿島則孝と『桜斎随筆』』が完成したのを機に、鹿島則幸氏のお子様、田中八栄子氏が来宅され、鹿島則孝・則文関係の資料、37冊を持参された。それは、以下の通りである。

◎雑記 全            1冊
◎厳桜舎詠草 上下        2冊
◎復古二年紀 上中下       3冊
◎飛鳥川附録、随筆別冊      1冊
◎詠草  則文          1冊
◎ 桜斎書牘集 教院録 四     1冊
       伊勢記 五     1冊
       〃   六     1冊
       皇典講 七     1冊
       究所記 八     1冊
       〃   九     1冊
       〃   十     1冊
◎弘化三丙午年正月十四日     1冊
 則孝 束着初之式
◎水戸家書類 全         1冊
◎桜斎家督記           1冊
◎幕府祈祷次第記         1冊
◎則文諸祝儀 全         1冊
◎末社遷宮記           2冊
◎都日記 上下          2冊
◎ 嘉永七甲寅年品川御台場へ    1冊
当宮御勧請仰付候次第
◎ 雑録 全(康安元年旧記)    1冊
◎ 万我津日の記 上下・附録    3冊
◎ 三月十七日差出拝借地預・・   1冊
◎ 御本宮之図(玉垣・御内陣之図) 1冊
◎ 辰十二月四日御内陣初而開扉   1冊
◎ 家茂将軍謁見記         1冊
◎ 幕府朱印改渡記         1冊
◎ 上京日記 単          1冊
◎ 旧幕府判物差出         1冊
本宮御印鑑御下り預
◎ 明治元年戊辰三月十五日     1冊
勅祭祝詞写
 
この、合計37冊であった。いずれも幕末の社会や伊勢神宮と鹿島神宮大宮司家との関係を知る上で興味深い資料である。しかし、これを出版社に依頼して出版する事は、様々な点で困難が伴う。そこで、『桜斎書牘集』の中の『伊勢記』2冊(『神宮々司拝命記』)を取りあえず出版して世間に知ってもらい、全資料の刊行へつなげようと計画した。
●共編著者の鹿島則良氏は、鹿島則幸氏の御子息で、現在の鹿島神宮の宮司である。加藤幸子氏は、昭和女子大学図書館の研究員で、昭和61年9月に「桜山文庫」が鹿島則幸氏から昭和女子大学へ一括譲渡された時、全蔵書を整理された方である。『神宮々司拝命記』の本文は、加藤氏が翻字した原稿を作成し、私が確認して仕上げた。鹿島則良氏には鹿島家と幕末明治の社会との関りを執筆して頂いた。このような事情で三者の共編著とした訳である。
●ところで、この『神宮々司拝命記』に関して、私のホームページ「近世初期文芸研究会」の中の「鹿島則文と桜山文庫」の項に「この本を必要な方には送料のみ送ってくれれば、無料で差し上げます。」と3年間ほど掲示しておいたけれど、申込者は1人も無かった。
●現在は『神宮々司拝命記』の本文のみは、前述のHP「鹿島則文と桜山文庫」の中と、もう一つ菊池真一氏の運営する「J-TEXTS(日本文学電子図書館)」の中に公開している。

投稿者:

fukaaki

近世文学、特に、仮名草子、近世日記文学を研究している。 昭和女子大学に勤務していたが、定年退職。現在、同大学名誉教授。 仮名草子は、特に、如儡子・斎藤親盛を研究。日記文学では、井関隆子の研究をしている。