『桜斎随筆』の資料的価値

『桜斎随筆』の資料的価値
2018.12.15 Saturday

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『桜斎随筆』・『井関隆子日記』の史料的価値

●かつて、国立大学の思想史研究の方からメールが届いた。今、過去の歴史上の記録を基に研究を進めている。それで、私の出した、『桜斎随筆』の記録を一瞥したところ、有益なものが採録されている。これから詳細に読んで、調査したいので、御了承を、というもの。もちろん公刊されているものであるから、利用するのは、自由であり、むしろ大歓迎であり、感謝しています、と返信した。ついでに、『井関隆子日記』も対象に入れて欲しいと追加した。
●『桜斎随筆』は、鹿島則孝の膨大な記録、幕末・維新の社会を知る上で、貴重な資料である。写本、全54巻60冊、合計3514丁、7028頁である。私は、この則孝の貴重な記録を何とか世に送り出したいと苦心した。苦労を重ねた末、菊池眞一先生の紹介で、本の友社から出してもらえた。少部数高定価の出版であったが、この条件に従って、原稿を作成した。
●原寸版下原稿作成のために、リコーのイマジオMF2230を導入した。リースである。3年間、この原稿作りに打ち込んだ。平成12年、平成13年、平成14年、である。全18巻、7532頁、36万円だった。『あすか川』は歴史的な史料ゆえ、法政大学名誉教授の村上直先生に解説を執筆して頂いた。大変な3年間であったが、今も、歴史研究の上でも、良いことをした、と自覚している。
●こんなことをしていたから、この年齢になっても、ライフワークがまとまらないのだと、反省するが、これも、いいか、とも思う。

■『桜斎随筆』 全18巻

投稿者:

fukaaki

近世文学、特に、仮名草子、近世日記文学を研究している。 昭和女子大学に勤務していたが、定年退職。現在、同大学名誉教授。 仮名草子は、特に、如儡子・斎藤親盛を研究。日記文学では、井関隆子の研究をしている。