上海交通大学への図書寄贈

上海交通大学への図書寄贈
2019.03.18 Monday

●今日、『芸文稿』第12号に投稿する原稿が、漸くまとまった。昭和女子大学図書館の〔桜山文庫〕〔翠園文庫〕に関して、その概要をまとめたものである。関係資料を整理していたら、中国の上海交通大学からの「寄贈証明書」が出てきた。
●私は、自分の蔵書などは、購入する時は、勿論、カネを出すが、処分する時は、極力、有意義に活きるように、処理してきた。その中の1つが、上海交通大学への寄贈である。思い出しても、懐かしい。
。。。。。。。。。。。

●平成7年(1995)11月、昭和女子大学の姉妹校・上海交通大学に日本文化資料センター〔菁菁堂〕が竣工した。その2年程前から着工していて、工事中の現場に、私も訪れた事があった。第2キャンパスの広大な敷地の中に、ひときわ高く立つセンターは堂々とした日中文化の殿堂と思われた。

日本図書の寄贈(第1次)

●日本文化資料センターは、大講堂、各種研究室、教室、図書室からなり、図書室への図書の整備には、昭和女子大学も全面的に協力した。教育会議の席上、教職員に不要になった図書の寄贈が提案され、全員がこれに協力した。
●ただ、私個人としては、不要な書籍は殆どなく、自分で出した3冊の本を提供したに止まった。もっと寄贈したいが、必要に迫られて購入したものばかりで、無い袖はふれない。

●思案の末、かつてお世話になった出版社、誠文堂新光社に打診してみた。話はトントンと進み、人見楠郎学長から小川茂男社長への依頼状を書いてもらい、誠文堂新光社も好意的に対応してくれた。
●大学の車で誠文堂新光社の練馬倉庫へ頂きに伺った。販売の担当者は、新刊書で、中国で使える自然科学関係・天文関係・植物関係・動物関係の図書を選定してくれた。全522点であった。

●さらに私は思案した。そうして、これも平生お世話になっている国文学の専門書出版の新典社の社長さんにお願いして、『源氏物語』や『曽根崎心中』など、日本の古典文学の影印本を寄贈して頂く事にした。平成7年1月、全148冊を大学当局にお届けした。

●これら全ての本が、上海交通大学に届き、図書室に配架されているか否かはわからないが、2つの出版社の協力を得て、全670冊を寄贈したと、自分では思っている。

日本図書の寄贈(第2次)

●平成14年(2002)12月、大学の研究室の私物の書籍が2000冊を越え、定年も近い事だし、この種の整理は少し早い方がよかろう、そう思って整理する事にした。折角だから、これを何とか上海交通大学に寄贈できないか、と国際協力室に問い合わせたら、便宜をは計って下さる、という。整理して、全1000冊のリストを作って見てもらったら、内容的にもOKが出た。それで、第2次として、日本文化資料センターへ寄贈させて頂いた。全て送料は大学で負担して下さった。
●国際協力室の皆さんの御配慮によるもので、この点、感謝している。後日、上海交通大学から連絡があり、差し上げた書籍は、既に書架に並べられているとの事であった。
●今回、寄贈した書籍には、岩波の新古典文学大系100冊、講談社の明治・大正の雑誌創刊号の複製(全100点)などもあり、少しはお役に立つかと思う。最後に、この度の書籍の処置について、妻も息子も大賛成してくれた事には、私的な事ではあるが、大変感謝している。言うまでもなく、これらの本は、私一人で購入したものでは無いからである。
。。。。。。。。。。。。。。

投稿者:

fukaaki

近世文学、特に、仮名草子、近世日記文学を研究している。 昭和女子大学に勤務していたが、定年退職。現在、同大学名誉教授。 仮名草子は、特に、如儡子・斎藤親盛を研究。日記文学では、井関隆子の研究をしている。