『旗本夫人・・・』の読者感想

『旗本夫人・・・』の読者

  • 2019.07.14 Sunday
『旗本夫人・・・』の読者の感想

深沢秋男
旗本夫人が見た江戸のたそがれ 井関隆子のエスプリ日記 文春新書

価格(税込)
¥788
配送料(税込)

発行年月
2007年11月

出版社

文藝春秋
発行年月

2007年11月

追加情報
:
18cm,230p

内容詳細
離婚し、再婚。血縁なき家族との円満な暮らし。幕政批判、創作、大の酒豪。こんなに近代的な女性がいたなんて…。充実の生涯を送ったスーパー才女の克明な日記から、幕末の真の姿、近代の知性の芽生えを探る。

【著者紹介】
深沢秋男 : 1935年、山梨県生まれ。身延高校、法政大学文学部日本文学科卒。昭和女子大学教授などを歴任。専攻は日本近世文学、日本歴史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー
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● GaGa さん
読了日:2012/06/06

旗本家に嫁いだ女性の日記をベースに天保の時代に触れることが出来る本。第三章天保の改革では将軍家斉の死去した日が歴史的事実よりも23日ずれていることがわかるなど興味深い。第四章では江戸城大奥での出火の模様が綴られており、なかなか楽しめる。

● キムチ27 さん
読了日:2015/10/15

井関隆子…幕末に生きた生活が当時では珍しく、人間性溢れる言葉と表現で綴られている。近世文学の大学教授が記しただけに、文学的解明より、むしろ比較文化の視点で解明してあり、何度も、隆子さんの「鋭く厳しい批評精神」を誉めそやしている(くどいけどね)縦横がんじがらめの当時では、立ち居振舞い全て人の口が煩い。しかも彼女は旗本の後妻として入り、義理の家族ばかりの三世代、広大な屋敷に同居歌舞音曲や花に囲まれ一生を終えた。庶民からす…+ 続きを見る

● onasu さん
読了日:2014/05/19

著者は言う。歴史は新しい事実の発見によって修正を迫られる。それは、時として全く知られていなかった人物と出会うことによる場合もある。 井関隆子、江戸後期の旗本の奥方である。大変な読者家で、絵も描き歌も詠み、煙草を喫すれば酒も嗜む。日記は天保11年(1840)より5年、その時56歳、後妻として嫁した夫は既に亡く、継子、孫は将軍の側近くに勤め、内情も豊なら、千代田のお城の生の話しも入る。 得難い位置で、近世では持ち得ない怜…+ 続きを見る

● オリーブ さん
読了日:2014/06/09

私たちが歴史で学んできたことと照らし合わせて当時の江戸の様子がリアルに目に浮かんできた。井関隆子と言う人は批評精神を持っていたり封建武家社会の理不尽さを指摘したり、合理的であったりとあの時代にあったのに現代社会に通じる感覚を持っていたのだなと驚きでした。特別な文学作品ではないのだけれど当時の様子を残した貴重なものでした。一線を退いた旗本夫人から見た当時の江戸を日記として書くことによって自分自身の気晴らしや慰めにしてい…+ 続きを見る

● isao_key さん
読了日:2014/07/25

本書は隆子が天保11(1840)年から15年に没する直前まで書かれた日記を通して見た当時の江戸の様子が描かれている。幕末明治に来日した外国人の日記・記述は何冊も読んだが、当時の主婦が書いた記録を読むのは初めてであり、外国人では書けないような話も多くある。例えば天保11年7月に佃島で行われた大規模な花火は、当時清ではアヘン戦争が勃発しており、それを知った幕府が火力の演習の余技として行った一種のデモンストレーションの意味…

投稿者:

fukaaki

近世文学、特に、仮名草子、近世日記文学を研究している。 昭和女子大学に勤務していたが、定年退職。現在、同大学名誉教授。 仮名草子は、特に、如儡子・斎藤親盛を研究。日記文学では、井関隆子の研究をしている。