德川将軍15代と私

德川将軍15代と私

  • 2019.08.15 Thursday
德川将軍15代と私

●『歴史人』9月号の特集は「徳川将軍15代の真実」である。私は、近世文学を専攻したが、文学作品を解明するに当たって、隣接諸学の国語学や歴史学などは、特に重視した。

●学生時代から、歴史社会学派の学会に所属していた関係もあり、歴史は特に重視した。卒論にも『徳川実紀』や『徳川禁令考』なとは利用していた。

●徳川将軍では、初代・家康、2代・秀忠、3代・家光、これは、〔自分の時代〕と認識して、親しみ、興味を持ち、史料を読んで学んだ。

●仮名草子研究をしてみて、まず、このジャンルは、一般の文学研究と同じ方法では、効果が上がらないと気付いて、独自の方法を導入した。そのため、日本文学研究会では、時々、諸先生から注意されたこともあった。しかし、自分の研究方法に関しては公表しなかった。

●後年、11代・家斉、12代・家慶、13代・家定、これも、〔自分の時代〕になった。それは『井関隆子日記』を研究したからである。

●そんなことで、私の中では、4代・家綱~10代・家治、が何となく、影が薄い。

●家康・秀忠・家光、の時代では、史料に大変多くのことを学んだ。家斉・家慶・家定の時代でも、史料から多くのことを学んだが、それと同時に、これらの公的記録の《虚構的》な要素も確認することができた。

●歴史学者もたくさんいるが、色川大吉氏と言う、優れた歴史学者の研究に出会えたのは、実に有難かった。色川氏の方法に、少なからず触発された。今、改めて感謝申し上げる。

投稿者:

fukaaki

近世文学、特に、仮名草子、近世日記文学を研究している。 昭和女子大学に勤務していたが、定年退職。現在、同大学名誉教授。 仮名草子は、特に、如儡子・斎藤親盛を研究。日記文学では、井関隆子の研究をしている。