悉皆調査

悉皆調査

  • 2019.09.02 Monday
悉皆調査

●私は、仮名草子作品のいくつかを、原本調査した。基本は〔悉皆調査〕であった。それも、同時に、いくつもの作品の調査はしなかった。せっかく京都まで来たのだから、と言って、仮名草子作品の、あれも、これも、同時に調べることはしなかった。一つの作品に限定して、何度でも、京都へ通った。効率よりも正確さを求めたのである。

●この種の調査は、時間も費用もかかる。同じ作品を何人もの研究者が、重複して調べるのは、極めて無駄である。それには、最初に調べた者が、正確なデータを定着すべきである。私の経験では、同じ本の大きさや、表紙の色でも、どうして、このように違いがあるのか、と驚くことが、少なくなかった。

投稿者:

fukaaki

近世文学、特に、仮名草子、近世日記文学を研究している。 昭和女子大学に勤務していたが、定年退職。現在、同大学名誉教授。 仮名草子は、特に、如儡子・斎藤親盛を研究。日記文学では、井関隆子の研究をしている。