〔相撲評論家之頁〕

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  • 2019.10.07 Monday
〔相撲評論家之頁〕

●今日、すごいサイトに出会った。〔相撲評論家之頁〕という。膨大なデータである。私は、1481001人目の訪問者だった。〔史料庫〕という項に、相撲関係の内容の資料を集めていて、『可笑記評判』が収録されていた。

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可笑記評判
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《可笑記評判巻第九》

第廿九 乱舞を好ミ過したる事

むかし
さる人の云るハ
古しへの侍ハ。十能七藝なと習ふ。と。いへども。今の侍ハ。それまでしらずとも。さのミ。くるしかるまし
されば。まづ。習ひしるべき事ハ。弓馬兵法手跡鉄炮しつけがた成へし。乱舞なと。知てわるきにハあらねども。此たぐひ。かならず。すき過して。それしやのやうに。なる物なり
一とせ。さるお大名。ことの外。能をすき好ミ給へバ。其家の諸侍。みな。よろひ甲。太刀かたな。弓鑓鉄炮馬くらなとを。うりすてゝ。太鼓つゞみ。うたひの本。色黒き尉のおもてなんどを。買あつめ。ひとへに。観世今春日吉大夫か成ぞこなひかと。かたはらいたくこそ有つれ

評曰
鳥けだもの虫 までも。分々に。したがひて一能一徳ハ。あるものなり
麒麟と鳳皇と龍と亀とハ。四霊の物とて。これらハ。天下太平。聖徳不窮の瑞兆を。しめす故に。申すに及バず。庭鳥にも五徳あり。つたなき蚯蚓までも。一つの口に五能を。そなへたり
増て人ハ。万物の長といはれて。すぐれたる生を。うけながら。一藝一能も。なからんハ。何を。とりえと。すべきや
されば。十能とハ 弓と鞠。庖丁。馬に仕付方。算。鷹。連歌。吹物に盤
又。七藝とハ 物かきて。音曲。太鼓。舞。相撲。口上。才智これぞ七藝
されども。古しへの人。十能七藝みな。そろへて。得たる人は。すくなくや。今の世に。猶なれなるへし
おなしく。藝能とハいひながら。さのミに。このまずとも。くるしかるまじきと。又。しらで。かなふまじき事あるへし。よく心得へし
能をこのミ給ひし大名の事。つくり物がたり成へし。家中の諸侍。武道具をうりて。能道具を買もとめたる事。大なる寓言也と。おぼゆ
しかれども。上の好むところ。下これに。したがふ理ハり。いましめ。つゝしまざらんや
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史 料 庫
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そういえば編者は(理系だが)大学院生であった。ということは手近に大きな図書館があったということである。 しかも、運のいいことに、他に近くに使いやすい図書館が二つもあった。せっかく史料が近くにあるのに打ち捨てておく手はなかろう…というわけで、 平成12年10月ごろから江戸時代までの史料を掻き集めにかかった。基本的に活字本に頼らざるを得ないとはいえ、整備が進んだ現今のこと、出る出る出る…。 ボツボツ入力も始めたものの、いつまでかかるやら。こんなわけで、何年経っても「建設中」の札は外せないだろうが、少しずつでも拡充していくつもりである。 年表は平安以前と鎌倉以後で二分しているが、その境目は通常と異なり、節会相撲廃絶の承安 4年(1174)までを「平安以前」、それ以降を「鎌倉以降」としているのでご留意願いたい。 下の大分類のどれかに収められているが、判断がつきにくい場合は解題から辿ることができる(但し書簡については解題に掲げない)。 漢字は原則として通用の字体で統一せんとしたが、「台」「臺」の如く統一すると区別が失われる場合は引用元の用法に従ったので、 結果として完全な統一は取れていない。引用元の凡例に「仮名に漢字を宛てた」旨記されていて、元の仮名表記が残っている場合は、 特に断りのない場合それに従って漢字を仮名に戻すが、片仮名を平仮名に変えたようなものについては戻さない。 なお段落冒頭の字下げや、敬意を示す字下げは、これを除いた。返り点や見せ消ちの類は省いてあり、挿図についても遺憾ながらその大部分を省かざるを得なかった。 詳細については引用元の書籍等を参照されたい。読めなかった字については■で示す。

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入力了:人倫訓蒙図彙・職人尽発句合・難波職人歌合
・弘藩明治一統誌月令雑報摘要抄・野沢螢・浮世の有様
・我衣・反古のうらがき・諸式留帳・越中チョンガレ節(以上日本庶民生活史料集成)
・韃靼漂流記・津軽船朝鮮江陵漂着記・安南国漂流物語・亜墨新話
(以上石井研堂これくしよん江戸漂流記総集)
・徒目付後藤十次郎の咄の趣き・北槎異聞・一席夜話
(以上江戸漂流記総集別巻大黒屋光太夫史料集)
・和漢三才図会(吉川弘文館刊本)・初本結(勉誠社刊本)
・懐子・貞徳狂歌集(近世文学資料類従)
令和元年 5月25日更新
資料の不足により解題未済の書物がある。こちら。
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投稿者:

fukaaki

近世文学、特に、仮名草子、近世日記文学を研究している。 昭和女子大学に勤務していたが、定年退職。現在、同大学名誉教授。 仮名草子は、特に、如儡子・斎藤親盛を研究。日記文学では、井関隆子の研究をしている。