怒濤

怒濤

  • 2019.10.17 Thursday

「真っ白な波頭を立てた怒濤が飛沫を上げながら後から後からと押し寄せて来つゝあつて、恰も全体が沸々と煮えくり返る湯のやうに見える」。谷崎潤一郎の名作『細雪』の一節である。読んで目に浮かぶ濁流は、台風19号の被災地とそのまま重なる。」
【令和元年10月17日〔天声人語〕の冒頭】

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「大きく湾曲した海岸を、数条の白線が走っている。時に広く、細く、点在する岩礁の黒点に跡切られながら……。巨岩を洗う怒濤も、この路上からは緩やかな自然の息づきのように映る。
この時の、重友先生の温かい表情をたたえた笑顔と、この景色は印象深く焼きついていて忘れられない。」
【重友先生と大洗海岸『文学研究』50号、昭和54年12月】

投稿者:

fukaaki

近世文学、特に、仮名草子、近世日記文学を研究している。 昭和女子大学に勤務していたが、定年退職。現在、同大学名誉教授。 仮名草子は、特に、如儡子・斎藤親盛を研究。日記文学では、井関隆子の研究をしている。