再び 『源氏物語』 へ

◆再び『源氏物語』へ

 

  • 学生時代に『源氏物語』を読んだことは、以後の日本文学研究に大変役立った。昭和55年(1980)、再び、『源氏物語』を読んだ。これは、上田秋成の目を通して、読むという作業であった。私は、大学3年の時、秋山虔先生の『源氏物語』講義を履修し、年度末のレポートの課題は、「私の原紙物語」だった。

 

  • 私は、「『源氏物語』夕顔の巻と上田秋成『吉備津の釜』」と題して提出した。4年生になって、重友毅先生から呼び出しがあって、教授室へ伺うと、「君、秋山君へのレポートで、秋成の事を書いたそうだね。秋成研究会で発表してみないかね。」というお言葉。

 

  • 来週清書して持って来たまえ。という事になった。当時、法政大学に〔秋成研究会〕があり、重友先生、森山繁雄氏、中村博保氏、等を始め、各大学の院生が集まって行われていた。私も学部生ながら、何回か拝聴したことがあった。

 

  • それにしても、学部4年の私に、このような、お声をかけて頂けるとは、大変な感激だった。来週、清書して、重友先生にお届けした。読んでみるから、また、来週來たまえ。来週、教授室へ伺うと、結果は、大変なお叱りを受けて、ボツになった。怖いもの知らずで、重友先生の説も含めて批判めいた事を書いたのだから、これが通るはずがない。良い経験だった。

 

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投稿者:

fukaaki

近世文学、特に、仮名草子、近世日記文学を研究している。 昭和女子大学に勤務していたが、定年退職。現在、同大学名誉教授。 仮名草子は、特に、如儡子・斎藤親盛を研究。日記文学では、井関隆子の研究をしている。