歴史における史料
- 2020.10.22 Thursday
歴史における史料
●今日の〔天声人語〕では、東大名誉教授、坂野潤治氏を取り上げている。
史料を集めるだけの人。史料を見ないで言うだけの人。そして崩し字の史料が読めない人。この3類型に陥ってはならぬ。
と言うのが、坂野氏の持論だったと言う。誠に至言。これは、歴史に限らず、文学研究にも通じる。
●私は、『仮名草子集成』の作業に長年従事して、嫌と言うほど、その、作品論、作者論を執筆したいという衝動にかられた。しかし、その時間は無い。ただ、仮名草子研究史の上から見た時、これは、我慢しなければならない。そのような場合もある。 2020年10月22日