〔動く辞典〕

●今日の「天声人語」では、「新語を拾う」と題して、大槻文彦の『言海』や『広辞苑』の改訂による、収録語彙の取捨選択に関して触れている。今回の『広辞苑』の改訂は、10年ぶりだという。辞典の改訂には、莫大な費用が必要で、そうそう、改訂は出来ない。国語辞典でも、50万語前後の『日本国語大辞典』、20万語前後の『広辞林』・『広辞苑』、5万語6万語前後の『新明解』『岩波国語』などでは、それぞれ目的が異なる。

●私が担当した誠文堂新光社の『和英併用 机上辞典』は、1056頁で、4万6000語、一字漢字が5200字、併載された英語には、カタカナの振り仮名付き、各語彙には、三上秋果先生のペン字付き。教育漢字・常用漢字・人名用漢字・表外漢字、は全て区別して表示。写真・図版多数収録。附録も28だった。
●私は、この実用辞典の全面改訂を担当した時、これを〔動く辞典〕のコンセプトで編集した。従来、この種の実用辞典は、ゾッキ本と言われて、軽視されていた。しかし、読者数は多い。2ヶ月毎に増刷された。年間20万部。そこで、増刷毎に改訂を加えて、最新の情報を盛り込んだのである。収録語彙も、現在のように、ネット情報は無かった。辞典部の部員が、毎日、新聞・雑誌に目を通して、ピッアップして、一語一語、消える語か、定着する語か検討して、増刷毎に入れ替えたりした。
●世界通貨の代表的なものも収録した。ドル、ルピー、ポンド、などなど。増刷の度に、銀行に問合せて改訂した。このような、国語辞典は無いだろう。そんな工夫が、あちこちに散りばめられていた。や、此れは便利だ、と読者に思わせる、そんなことも、大部数出版ゆえに可能であったのである。原稿執筆には、大久保俊男、大森広、小沢良衛、川口師孝、清水正男、平林文雄、などの諸先生に協力して頂いた。私の先輩の先生方である。ペン字は、斯界の第一人者、三上秋果先生だ。
●昭和女子大学へ移る時、改訂の仕方を、ノート6冊に記録して、後任の担当者に引き継いだ。私にとって、辞典編集の時代は、遣り甲斐もあり、充実した日々だった。 

田中伸先生のこと

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田中伸 (国文学者)

田中 伸(たなか しん、1920年8月23日[1] – 1991年2月8日[2])は、国文学者。近世文学専攻。

経歴
北海道生まれ。1942年二松学舎専門学校卒、1946年早稲田大学文学部国文科卒。49年同大学院修了。日本女子経済短期大学(のち嘉悦大学短期大学部)助教授、二松學舍大学文学部助教授、教授[3]。定年直前に死去。
著書
『庶民の文化 江戸文化と歴史への道標』富士書院 富士新書 1967
『仮名草子の研究』桜楓社 1974
『近世小説論攷』桜楓社 1985
校注・共編
『叢刊日本文学における美と情念の流れ』全5巻 大久保典夫、森本和夫、笠原伸夫共編 校注・解題: 田中伸,山田清市 現代思潮社 1972-73
如儡子『可笑記大成 影印・校異・研究』深沢秋男,小川武彦共編著 笠間書院 1974
『資料日本文学史 近世篇』青山忠一,萩原恭男共編 桜楓社 1976
【ウィキぺディア より】
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●私は、今、田中伸先生の御論文を読み返している。何回も何回も読んでいるが、最終的な拝読である。私が初めて、田中伸先生にお会いしたのは、昭和43年(1968)6月23日である。近世文学会、春季大会が名古屋で行われ、私は、ここで「『可笑記』の諸本について」と題して発表した。私の発表が終ったら、田中伸先生から反論が出された。実は、田中先生も『可笑記』の諸本調査を進めておられたのである。反論は、寛永19年版11行本と、12行本の先後に関するもので、私は11行本が先、という意見であったが、田中先生は、12行本が先、という見解で、2人で論争になった。檀上から口で説明しても、先生は納得してくれない。司会は、神保五弥先生であったが、もう時間が無いので、あとは、お二人で話し合って欲しいと、打ち切られてしまった。
●昼食の休み時間に、田中先生が、私の席にわざわざ来て下さった。複写物を示して、御説明申上げたら、先生は納得され、私の説を認めて下さったのである。この学会発表がきっかけで、『可笑記大成 影印・校異・研究』の編者に加えて下さった。重友毅先生の御承諾を頂いて、この原稿作りに励んだ。この本は、文部省の助成出版であり、私の仮名草子研究史の上で、大きな意義を持つ本となった。
●その後、田中先生には、本当に多くの事をお教え頂いた。最初、野間光辰先生とは、私は、面識もなかったので、抜き刷などは、田中先生を介して頂いていた。
●昭和53年(1978)『井関隆子日記』を出した時も、田中先生は、いち早く高く評価して下さり、『週刊読書人』に新刊紹介を書いて下さった。また、二松学舎大学の公開講座でも取り上げて下さったのである。私は、密に思うのであるが、田中先生は、研究者であると同時に、文学がよくわかる評論家的な方ではないかと推測している。
●昭和62年(1987)に『可笑記評判』の成立時期に関する論文を発表し、その中で、野間光辰先生の説を批判した時、田中先生から「もうやめなさい」ときついアドバイスを賜った。何時までも忘れることの出来ない、田中先生のお言葉である。その、4年後に先生は御他界なされた。

■『仮名草子の研究』桜楓社 1974

■『近世小説論攷』桜楓社 1985

アマゾンの古書価

●今日、アマゾンを検索したら、以下の通りだった。

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検索結果 29 のうち 1-24件
“深沢秋男”

●旗本夫人が見た江戸のたそがれ―井関隆子のエスプリ日記 (文春新書 606)2007/11/16
深沢 秋男 新書 ¥ 1 中古 & 新品(36 出品) 5つ星のうち 4.3 8  ▲
●假名草子集成〈第47巻〉た・ち2011/6 深沢 秋男、 入口 敦志 単行本 ¥ 37,401
●仮名草子研究文献目録2004/12 秋男, 深沢、 真一, 菊池 単行本 ¥ 2,499
●可笑記大成―影印・校異・研究 (1974年)1974 如儡子、 田中 伸 ¥ 4,800
●井関隆子日記〈下巻〉 (1981年)1981/6 深沢 秋男、 井関 隆子 ¥ 13,500
●井関隆子の研究 (研究叢書)2004/11 深沢 秋男 単行本 ¥ 6,720
●如儡子百人一首注釈の研究  2012/4 深沢 秋男 単行本 ¥ 12,960
●井関隆子日記〈上巻〉 (1978年)1978/11 井関 隆子、 深沢 秋男 ¥ 198,780 ▲
●井関隆子日記〈中巻〉 (1980年)1980/8 井関 隆子、 深沢 秋男 ¥ 14,849
●近世木活図録―国会図書館本 (1984年) (日本書誌学大系〈37〉)1984/5 朝倉 治彦、 深沢 秋男 ¥ 39,000
●假名草子集成〈第49巻〉2013/4 秋男, 深沢、 敦志, 入口 単行本 ¥ 19,440
●仮名草子集成〈第20巻〉1997/9 治彦, 朝倉、 秋男, 深沢 単行本 ¥ 18,900
●仮名草子集成〈第17巻〉1996/3 治彦, 朝倉、 秋男, 深沢 単行本 ¥ 18,874
●仮名草子集成 (第13巻)1992/8 治彦, 朝倉、 秋男, 深沢 単行本 ¥ 16,200
●仮名草子集成 (第11巻)1990/8 秋男, 深沢、 治彦, 朝倉 単行本 ¥ 16,200
●仮名草子集成〈第18巻〉1996/9 治彦, 朝倉、 秋男, 深沢 単行本 ¥ 18,874
●仮名草子集成〈第21巻〉1998/3 治彦, 朝倉、 秋男, 深沢 単行本 ¥ 11,500
●仮名草子集成〈第19巻〉1997/3 治彦, 朝倉、 秋男, 深沢 ¥ 11,500
●仮名草子集成〈第16巻〉1995/9 治彦, 朝倉、 秋男, 深沢 単行本 ¥ 5,900
●仮名草子集成〈第15巻〉1995/1 治彦, 朝倉、 秋男, 深沢 単行本 ¥ 4,480
●仮名草子集成〈第14巻〉1993/11 治彦, 朝倉、 秋男, 深沢 単行本 ¥ 7,450
●仮名草子集成 (第12巻)1991/9 治彦, 朝倉、 秋男, 深沢 単行本 ¥ 2,949
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●現在、私の本は、アマゾンに 29点出ている。
① 旗本夫人が見た江戸のたそがれ 深沢 秋男 新書 ¥ 1 
② 井関隆子日記〈上巻〉 井関 隆子、 深沢 秋男 ¥ 198,780 
●①の 1円 はよく見かけるが、②の 198780円 はどんな事情によるものであろうか、ミスか。桁違いかも。アマゾンは、提供者が自由に価格を設定できるのかナ。

批判・修正の姿勢

●私は、文学研究を志した時から、新説が無く、前説に対する批判が無ければ、発表する必要は無い、という姿勢で取り組んできた。新説が無く、前説に対する修正が無いならば、論文を発表する意味は無いだろう。これは、自然科学も人文科学も同じである。

●先行の説に対する、批判や新しい説が無いならば、それは論文ではなく、解説の域に止まるものであろう。それにしても、今、振り返ってみると、何と多くの先学の説を批判・修正してきたことか。それが、失礼になるならば、心から謝罪しなければならない。しかし、これも、研究を進めるためならば、許されるのではないか。微温的にではなく、厳しく、事実に照らし、真実に迫ろうと、微力ではあるが取り組んできた。
●今、思いつくままに列挙すると、以下の通りである。批判・修正した先学のお名前を付記する。
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● 『可笑記』と儒教思想。 昭和39年。寺谷隆氏、松田修氏。
●『可笑記』と『可笑記評判』。 昭和41年。野田寿雄氏、松田修氏。水谷不倒氏、暉康隆氏、大場俊助氏、久松潜一氏、相磯貞三氏、市古貞次氏、寺谷隆氏。
●『可笑記』の諸本について。 昭和43年。水谷不倒氏、朝倉治彦氏。
● 桜山文庫蔵『天保日記』とその著者について。 昭和50年。真下三郎氏。
● 『江戸雀』。 昭和50年。和田万吉、長澤規矩也氏。
● 上田秋成と『源氏物語』(上)。 昭和55年。浅野三平氏。
● 上田秋成と『源氏物語』(中)。 昭和55年。浅野三平氏。
● 『可笑記』の読み方。 昭和60年。田中伸氏、渡辺守邦氏。
● 『可笑記評判』の成立時期。 昭和61年。野間光辰氏。
● 『桜山本 春雨物語』。 昭和61年。中村幸彦氏、重友毅氏、初め多くの校訂者。
● 如儡子(斎藤親盛)調査報告(1)。 昭和63年。松田修氏、野間光辰氏。
● 如儡子の『堪忍記』(1)。 平成元年。野間光辰氏。
● 井関隆子作『神代のいましめ』のモデル。 平成7年。新田孝子氏。
● 井関隆子作『さくら雄が物かたり』考。 平成9年。新田孝子氏。
●如儡子の「百人一首」注釈。 平成11年。島津忠夫氏、乾安代氏。

●『井関隆子の研究』。平成16年。久松潜一氏、木村正中氏。
● 如儡子(斎藤親盛)の伝記に関する諸問題(1)。 平成22年。自説を含めて、野間光辰氏初め諸氏の説の修正。
● 如儡子(斎藤親盛)の伝記に関する諸問題(2)。 平成23年。自説を含めて、野間光辰氏初め諸氏の説の修正。
● 『如儡子百人一首注釈の研究』。 平成24年。島津忠夫氏、乾安代氏。
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●結果的には、重友毅先生、長澤規矩也先生、野間光辰先生、中村幸彦先生、島津忠夫先生など、恩師・大先学を批判することになったが、これも、研究過程でのめぐり合わせで、致し方の無いものと思う。

『天理図書館 古典の至宝』

●天理大学の金子和正先生から、天理参考館特別展の図録『天理図書館 古典の至宝』を拝受した。近世文学専攻の私は、巻末から、1頁1頁めくる。芭蕉や西鶴は、その方が早く見られる。長年、お世話になっていると、このような智恵もつく。天理図書館とは、そのようなレベルの図書館である。

●昭和41年(1966)7月、憧れの天理図書館へ初めてお伺いした。法政大学の島本昌一先生に連れられて行った。まず、金子和正先生にお会いした。そうして、木村三四吾先生に紹介して頂いた。私の書誌学は、ここから始まったのである。
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蔵書について
 平成25年3月末日現在の蔵書数は約146万冊(平成24年度より情報ライブラリーとして独立した旧大学分館の蔵書数を除く)、和漢書と洋書の比はほぼ3対1です。
 蔵書は一般に、各分野にわたって広く集め、基本図書はかなり完備していますが、一面、創設時の主旨に基づき分野を見さだめ、その関係資料において図書館としての特色が現れるよう蒐集を行っています。その結果、宗教学、東洋学、オリエント学、考古学、民族学、地理学、言語学、国文学等において精選された資料を組織的に蒐集し、それぞれの分野では極めて貴重な文献を数多く所蔵することとなりました。
 特筆すべきは、東西世界の交渉史関係資料、カトリック東洋伝道史資料、古きりしたん文献、日蘭交渉史関係資料等の書群など。中でも『ぎやどぺかどる』(上巻)をはじめ、8種10点にのぼる“きりしたん版”は我が国史資料および世界文化史上の重要な文化財です。
 日本文学中、特に江戸文学では連歌、俳諧、小説、戯曲をはじめ、国学、地誌、歌舞、芸術等にわたっても広く蒐集し、芭蕉、西鶴、近松、秋成、馬琴、守部、宣長、春海等の文学者に関するものは直接資料だけでも少なくありません。その内、芭蕉の『貝おほひ』(寛文12年刊本)、西鶴『独吟百韻自註絵巻』、『馬琴日記』等は著名な資料です。
 近代では、明治、大正時代稀覯文献、漱石、荷風等近代文豪の個人資料も数多く収蔵しています。またグーテンベルク初印本『四十二行聖書』(原葉一枚)や著名な西洋古版本、古版画、古地図等の集成、ゲーテ、ハーンをはじめ西洋文人自筆書翰集、中国宋、元、明代の稀覯古典籍も豊富に所蔵しています。
 これらのうち『日本書紀神代巻』、『劉夢得文集』など6点が国宝に、『和名類聚抄』、『古事記』など85点が重要文化財に指定されています。(⇒指定書一覧)
 更に、国内、国外の逐次刊行書は約14,500種を数え、バックナンバーも充実しています。このほか、江戸時代浄瑠璃本版木15,000枚、本居宣長『訂正古訓古事記』版木170枚、古義堂遺書版木1,200枚、江戸末期木活字約5万個、近代欧州製地球儀・天球儀約50基なども所蔵しています。

特別文庫について
 創立以来、収蔵された200有余の各種文庫は、それぞれ文庫としてのまとまりを解かれ蔵書中に分類されていますが、次の4点については、そのまま特別文庫として整備し利用されています。
  綿屋文庫
 昭和13年、天理教中山真柱家より寄贈された連歌・俳諧書中心のコレクション。黄橙文庫、川西和露文庫、石田春風文庫、藤井紫影文庫、北田紫水文庫等を加え17,000点29,000冊を所蔵しています。
 中には、邦高親王筆『新撰菟玖波集』(重文)、最初の俳諧撰集『竹馬狂吟集』や、芭蕉・西鶴の自筆資料なども多く含んでいます。昭和29(1954)・61(1986)年には『綿屋文庫連歌俳諧書目録』第一・第二を刊行しました。
  古義堂文庫
 江戸時代の大儒伊藤仁斎にはじまる京都堀川の古義堂に代々伝来した資料を収蔵しています。内容は『論語古義』『童子問』『名物六帖』をはじめとする稿本類・日記・門人帳・遺品・手沢本など伊藤家に直接関係するもの、漢籍を主とする一般の書籍・書画など併せて約5,500点1万冊を数えるに至っています。蔵本中の『欧陽文忠公集』は国宝に指定されており、これらは昭和31(1956)年『古義堂文庫目録』としてまとめられました。
  吉田文庫
 京都吉田神社社家に累代伝承されてきた集書の一部で、たびたび散佚した後のもの約7,000点1万冊です。同家諸部署の神典類・日記・文書類などが主で、昭和40(1965)年『吉田文庫神道書目録』として公刊されました。本館ではこの文庫とは別に吉田家本の収集に努め、『日本書紀神代巻』(国宝)、『古語拾遺嘉禄本』(重文)、また宣賢・梵舜等の講記・著註類など、その多くは『稀書目録和漢書之部』第三に収録しています。
  近世文書
 奈良県王寺町の故保井芳太郎氏収集の近世大和の寺社・支配・庶民関係の文書・記録・地図等約6万点をもとに、その後のものを加えた約30数万点におよぶ地方史誌の集成です。奈良県近世古文書館的性格を有しており、昭和47(1972)・61(1986)・平成7(1995)・13(2001)・15(2003)年に「山辺郡」・「高市郡」・「十市郡」・「式上郡」・「式下郡」の地区別冊子目録を刊行しています。
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●これらの貴重な蔵書の収集に関しては、歴代、図書館に勤務された、錚々たる研究者が、その真贋に目をひからかせて、集積してきた。中村幸彦先生も、ここで修行された。木村先生、金子先生に、私は、何と多くのことをお教え頂いたことか。
●本日拝受した図録を1頁1頁拝見し、心が洗われるようである。学問は素晴らしい。

笑いの本

●与野図書館で、10月は〔笑う門には福来る〕の展示コーナーを設けて、何と、そのブックリストに拙著を入れてくれた。私は、この文春新書を笑える本とは、思ってもみなかったが、出来るだけ多くの人々に楽しく読んで貰える様に書いた。それが、底流にあって、ハタからみると面白い本になっているのかもしれない。

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【ブックリスト】
■旗本夫人が見た江戸のたそがれ ~井関隆子のエスプリ日記~     深沢秋男 著 文藝春秋 2007年
文化十一年(1814年)頃、納戸組頭の職にあった井関親興の後妻に入った井関隆子が記した日記から、当時の江戸の様子を読み解く。主婦の座も譲り、どうにも手持無沙汰で仕方がない、些細なことでも気になることは書きとめないとどうにもスッキリしないという気持ちから書き始めた日記には、世に出た優れた書物にはない”本音”の部分が見えて面白い。
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●笑いとは、そのようなものかも知れない。当人が、真面目くさって語れば、語るほど、面白いのかも知れない。今、衆議院選挙活動の真っ最中、候補者の話すのを聞いていて、実に面白い。ああ、面白い。

〔笑う門には福来る〕

さいたま市立与野図書館  平成29年10月 


期間 2017年10月3日(火曜)から10月29日(日曜)まで

会場 与野図書館 展示コーナー
内容  ”笑う門には福来る”の意味は笑っていればその家庭には自然と幸福が訪れるということ。
 そこで今月は、著名人の面白いエピソードや笑いの歴史などの本を集めました。
 皆様にも幸福が訪れますように。(ブックリストはこちらです)

【ブックリスト】

■旗本夫人が見た江戸のたそがれ ~井関隆子のエスプリ日記~           深沢秋男 著 文藝春秋 2007年
文化十一年(1814年)頃、納戸組頭の職にあった井関親興の後妻に入った井関隆子が記した日記から、当時の江戸の様子を読み解く。主婦の座も譲り、どうにも手持無沙汰で仕方がない、些細なことでも気になることは書きとめないとどうにもスッキリしないという気持ちから書き始めた日記には、世に出た優れた書物にはない”本音”の部分が見えて面白い。

■江戸前で笑いたい ~志ん生からビートたけしへ~ 高田文夫 編 筑摩書房 1997年
「東京の笑いの原点は落語だ」。ということで笑いに造詣が深い放送作家高田文夫氏と、笑いに対してツウと呼ばれる文化人たちが、落語を中心に東京の喜劇人を振り返る。

■シワの数だけ愛をこめて アーマ・ボンベック 著 主婦と生活社 1998年
全米で大人気のユ―モアコラムニスト、アーマ・ボンベックが日常の身近な出来事をユーモアたっぷりに書き記した傑作選。アメリカと日本の生活習慣の違いから、ユーモアの伝わりにくい話も掲載されていますが、それでもついニヤニヤしてしまうので、周りに人がいないのを確認してから読むことをお勧めします。

■あれもうふふこれもうふふ ~暮らしのなかの笑いさがし~ 伊奈かっぺい 著 草思社 2006年
マルチタレント伊奈かっぺい氏の自伝的笑いの哲学書。原点は20代からつけ始めた日記。その日記には天候だとか当たり前のことは書かず、その日にあった楽しいこと、面白いことだけを書く。もし楽しいことがなければ何か楽しいことを考えて・・・例えば、電話はあるが、かかってくるわけではない。ならばと自分の電話で自分の電話番号にダイヤルしてみる。当然話し中の音が
鳴る。ずっと独りで、誰とも話をしてないはずなのに自分の電話はいつも話し中。いったい誰と話しているんだと想像し日記に書いてみる。と、ここまでするとやりすぎかもしれませんが、本書には「うふふ」となってしまうような出来事が満載です。

他に

■泣いて笑って遺言川柳 UFJ信託銀行 幻冬舎 2004
■漱石のユーモア 張 建明 講談社
■文芸漫談 いとうせいこう/奥泉光/渡部直己 集英社 2000
■癒しのユーモア 柏木哲夫 三輪書店 2001
■天皇家のユーモア 「女性自身」皇室取材班 光文社
■落語にみる江戸の食文化 旅の文化研究所 河出書房新社 2000

さいたま市中央区下落合5-11-11 TEL 048-853-7816 FAX 048-857-1946  
平成29年10月

祝 ニコン 2000円

●今日の東証1部「精密・諸工業」で、ニコンが、2002円になった。ニコンファンの私は、とても嬉しい。私は、高校生時代から、株式状況には関心をもってきた。

●「精密・諸工業」では、カメラのライバル、ニコン、キャノン、オリンパス、トプコンなど注目してきたが、株価だけは、キャノンにニコンは勝てなかった。そのうち、キャノンが電機に移り、ライバルではなくなった。それでも、ニコンはなかなか、2000円になれなかった。
●それで、今日は、〔祝〕としたのである。これだけ、ニコンの株価を見てくると、あるパターンがあることに気づく。このパターンを利用すれば、必ず、儲かる。私は、研究者としての能力に限界を感じたり、気づいたら、さっさと切り上げて、株式投資に移り、金儲けをしたいと思っていた。幸いにも、というか、不幸にもというか、日本文学、日本歴史の研究を最後まで続けることになった。

古典文学研究の目的

●恩師、重友毅先生の『近世文学の位相』は、昭和19年(1944)2月、日本評論社から発行された。先生は、その序を次の如く記しておられる。

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 近世文学史上の諸問題について、この十年ほどの間に書いたものの中から、いまもなほ幾分の意義を有すると思はれるもの二十篇をえらんで、本書を編んだ。それらの論稿は、いづれもこのたび、かなりの程度に補正の筆を加へておいたが、しかしその根本の見解に至つては、たやすく変るべきでもなければ、また改めてもゐない。もとより未熟な点の多いことはやむをえないが、しかしそのいづれもが執筆の当時において力の限りをつくして書かれたといふ思ひ出は、いまの自分にとつて一つの安心となつてゐる。
 近世文学といへば、世間ではなほ士君子の歯すべがらざるものといふ古風な観念に支配されてゐるやうであるが、事実また当代の作家・作品については、さう見られても仕方のないものがあるのであるが、しかしそれにも拘らず、それが今日の生活・文化と直接のつながりをもつことが知られるなら、苟くも今日を正しく生きようとする者にとつて、それの「研究」が、欠くことのできないものとして真摯に推し進めらるべきものであることは、おのづからに了得せられることと思はれる。本書の第一篇「近世文学の概観」は、主としてそのやうな点について著者の信ずるところを述べたものであり、それはまた全体に対して、いはゞ総論ともいふべき位置を占めてをり、第二篇「近世文学の展開」は、個々の問題を取り上げて、それらのことを実証し、如上の所見を補説するところの、各論ともいふべき部分に当り、第三篇「方法論上の諸問題」は、如上の所見を補説するところの、余論ともいふべき部分を形づくつてゐる。
 かうして本書に収めた論稿は、多く近世の作家・作品に即して説かれてゐるのであるが、しかし究極の目的は、それらの解明自体にあるのではなく、むしろそれによつて、今日及び明日の生活・文化のありかたに対し、何程かの示唆を提供しようとしたところにある。
 最後に、本書が成るについて、多大の好意を寄せられた先輩友人各位に対し、心からなる謝意を捧げる。
      昭和十八年十一月
                 東京、中野の寓居にて
                     重 友  毅 
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●昭和19年といえば、次の年には、第二次世界大戦が敗戦を迎える年である。重友先生は、この戦時下の厳しい社会状況の時に、論文集を出版された。この序文を記した、先生の心の中には、様々な思いが込められていたのかな、そんな風に思い、改めて研究の尊さをも確認した。 

「かうして本書に収めた論稿は、多く近世の作家・作品に即して説かれてゐるのであるが、しかし究極の目的は、それらの解明自体にあるのではなく、むしろそれによつて、今日及び明日の生活・文化のありかたに対し、何程かの示唆を提供しようとしたところにある。」  

●近世の作家・作品、それ自体の解明が、究極の目的ではない。現在の生活・文化のありかたに対して、何ほどかの示唆を与えたい。近世文学のもつ、文化的意義を現在に活かしたい、そのように考えられたのであろうか。研究の真の意義を主張しておられるのだと思う。文化の受容・継承とは、そのようなものであろうか。   

 

出版と図書館

●文藝春秋の社長が、図書館での文庫本の貸し出しを中止するよう、全国図書館大会で要請した。以前には、新潮社かどこかの社長が、ベストセラーの本の貸し出し制限について、要請を出したように思う。出版界も苦境に苦しんでいるのは解るが、図書館の活用を制限する、という考えは、いかがなものであろうか。

●私は、基本的には、読書を制限しない方向に進めるべきだと考える。出版界は、もっと大きな視点で、社会に貢献すべきではないか、そんなふうに思う。ネットでは、こんな状況である。

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■文藝春秋の社長「図書館で文庫本を貸し出さないで」→さらに衰退するだけでは?そもそもデータは?などの意見
現時点の意見をまとめました。
「文庫は自分で買うという空気が醸成されることが重要」と、13日の全国図書館大会で訴えるという。
■じゃあ読まなくていいやになって衰退しそう
■文庫は図書館よりも電子書籍とかに奪われてると思うんだけど……そのあたりどうなんだろ
■図書館でも借りるし自分でも買うし、増えたらブックオフに売っています。
■ この社長、本好きの人の気持わかっていない。自分にとって必要な本は手元に置きたいもの。
■本の売上減少と図書館での貸出の関係について
「確たるデータはないが、近年、文庫を積極的に貸し出す図書館が増えている」→データがないなら話にもならないんじゃないかな。
■『データはないが』そこはデータとろうよ。販売モデルのまずさの責任を図書館にすりつけるなや…。
■文庫の売れない理由は図書館じゃなく、スマホとの競合に負けているからで、そこをなんとかしないと図書館の貸出禁止しても売上なんて伸びないし、むしろ「本を読む慣習」を阻害して書籍全体の売上の首を絞めるだけでしょう
■RT もし図書館が原因なら、06年(前後)以降の図書館文庫貸し出し件数が増えていなければおかしい。
因果関係も分からないのに公共サービスにいちゃもんを付けて止めさせようとする……。
そういう体質だから、売り上げ下落の一途なんじゃないの……?
■金持ち以外は本も読めない世界に、出版社自ら足を踏み入れるのか……。
私は本という媒体が好きだし、図書館のお陰で本が好きになった。
「文庫本は自分で買う」って簡単に言うけれど、生徒の頃、そうそう本は買えなかったから、図書館頼りだった。自分で買っていたら、あの読書量は無理だ。
■あくまでも仮にだが、図書館のせいで(常に)売り上げが減少しているとして。
・図書館は以前から存在しているのに、売り上げが近年落ちてきた理由をどう考えるのか。どう対策しているのか。
・「公共の福祉」に私企業が儲からないという理由で、手を突っ込んで良いと考えているのか。
■日本の出版業界は電子書籍にも消極的で、結果Amazonに市場を取られた。
未だに電子書籍は本より遅いのが通常。
ちなみに文藝春秋は、驚くべき事に電子版の方が高いらしい。
営業努力も、マーケット分析もせずに、公共の福祉に文句を付けるとは……自滅の道を辿っているようにしか見えない。
■ 図書館で文庫の貸出割合が高いのは単行本が重いからだろ。言いがかりレベルだな
■ありえん。断固反対。本が売れなくなったのは図書館のせいじゃなく、古いビジネスモデルに頼る出版社がネット時代に適応できてないだけ。
■図書館は小学生も貧しい人も等しく知識に触れられる貴重な場。人は等…
■「若者の~離れ」がテンプレになって久しいが読書離れが一番深刻なのは高齢者という現実 。
■『文庫本「図書館貸し出し中止を」 文芸春秋社長が要請へ』
僕は小学生の頃市民図書館でハヤカワSFを片っ端から読んで読書マンになったので文庫本貸すことにはメリットのほうが大きいんじゃないの。本が売れないのはそこが問題なわけじゃないよ
■公共図書館への書籍の売上はかなりの額になると思うのですがそれさえ、みすみすフイにするつもりなんですかねぇ・・・
■「本が売れぬのは図書館のせい」というニュースを見たのでデータを確かめてみました
出版不況の一因は、無料で本を貸し出す図書館にある? 林智彦氏がデータをもとに解説します。
図書館で文庫本を貸出禁止にしたらどうなる?
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