仮名草子研究 思い出す恩師

仮名草子研究 思い出す恩師

  • 2019.08.02 Friday
〈随想〉仮名草子研究
――思い出す恩師のことなど――

私が法政大学で仮名草子を卒論に選んだのは、近藤忠義先生の説経節の演習がきっかけであった。『さんせう太夫』や『しのだづま』などの本文をガリ版で印刷してテキストに使った。ほとんどが平仮名の本文に、一語一語漢字を当てるのには苦しんだが、これが大変勉強になった。

この授業の中で、なぜ仮名書きか? という疑問も持ったし、中世末期から近世初期へかけての、庶民の息吹の並々でない事も知る事が出来た。そして、この過渡期の時代の文芸に非常に興味を覚えた。これが、仮名草子を卒論に選ぶ一つの契機となった。

卒論指導は重友毅先生であった。重友先生の卒論指導は厳しい、という事で知れ渡っていたが、その厳しい先生の御指導を希望し、テーマを提出した。

私は1962年の卒業であるが、当時の日本文学科には、西郷信綱、秋山虔(非常勤)、西尾実、近藤忠義、重友毅、小田切秀雄、長澤規矩也という、錚々たる先生方がおいでになり、そのお教えを頂いた私達は幸せ者であった。今も、その学恩に感謝している。

仮名草子の中では、特に『可笑記』を選んだ。作者は浪人であるが、正義感の強い人物で、内容は批判性に富んだ作品であった。

この作品の本文は、当時、「徳川文芸類聚」と「近代日本文学大系」の中に収録されていたが、両叢書とも、なかなか古書店には出ず、たまに出ても、かなりの値段で、学生の私には、とても購入できなかった。当時は、まだコピーなど無かったので、毎日、学校の図書館や上野図書館へ通って書写した。大学ノート8冊になったが、完了した頃には、内容も、ほぼ自分のものになっていた。

先学の、水谷不例氏も暉峻康隆氏も、この作品は全400段であると記していたが、書写した両叢書や国会本の和本に収録された本文は、いくら数えてみても、280段しか無い。途方にくれて、早稲田大学の暉峻康隆先生をお尋ねして、問うてみたが、埓はあかなかった。残された道は原本を全て見る以外に方法がなかった。私の『可笑記』の諸本調査はここから始まった。

他大学図書館等の閲覧・調査には法政大学図書館長の紹介状に非常に助けられた。更に厳しい条件の時は、重友先生の名刺や紹介状を追加して頂いたが、原本調査で最も御指導頂いたのは、長澤規矩也先生であった。

長澤先生は、中国文学・書誌学を教えて下さったが、学生の頃から大東急記念文庫などに連れて行って下さった。先生は、川瀬一馬先生と共に、日本の書誌学界の権威であり、この大先生にお教え頂いた事は幸せであった。先生の御指導は非常に厳しいものであったが、一面で寛大であった。私は、図書館界で高名であった長澤先生のお名前を、しばしば使わせて頂いたが、いつも快くお許し下さった。

天理図書館は、貴重古典籍の所蔵では、有数の図書館であり、ここの調査には慎重を期した。万一にも失敗は許されないと考えたからである。幸い、島本昌一先生に連れて行って頂く事が出来た。先生と二人で夜行で奈良まで行き、午前9時、憧れの天理図書館の正面入口に立った時の感動は、今も全く薄れていない。以後、今日まで、この天理図書館には大変お世話になっているが、天理大学の金子和正先生は、長澤先生の教え子であり、原本調査に関して、全面的に御指導下さった。私の書誌学的調査の基礎は金子先生にお教え頂いたものである。

法政卒業後も、重友先生・長澤先生などの御指導のもとに、仮名草子研究を続けてきたが、学外の多くの先生の御指導も頂いた。

国学者・鹿島則文のコレクション・桜山文庫の調査を通して、則文のお孫さんの鹿島則幸氏にめぐり会えたのは、身に余る幸せであった。鹿島氏の御厚意によって、桜山文庫の御蔵書を調査させて頂いたが、これが、私の研究の根幹になっている。

ずいぶん前になるが、鹿島氏は、御所蔵の桜山本『可笑記』を、私の研究のためにと御恵与下さった。貴重な御本であるので、調査終了後は法政大学の図書館に寄贈したい旨申し出たところ、図書館の係の方は、法政には和本の管理が出来ないので、他の図書館へ寄贈してはどうか、とアドバイスされ、残念な思いをした事もあった。

後年、鹿島氏は桜山文庫を一括譲渡したいとの事で、この件を私に一任された。譲渡先として、現在、勤務している昭和女子大学を第一に考えたが、何しろ1万冊に及ぶ写本・版本であるから、その金額もかなりのものになると予想し、第2に鹿島氏の母校・国学院、第3に私の母校・法政、以下、国会図書館、国文学研究資料館などを検討し、結果的には昭和女子大学に決まったが、そのような事もあった。

その他、慶応の横山重先生、北大の野田寿雄先生、国学院の朝倉治彦先生など、多くの先生の御指導を頂きながら、仮名草子研究を進めてきたが、もう30年余になる。

卒論の頃リストアップした仮名草子作品は175点位であったが、昭和63年に作った私の『仮名草子研究文献目録』では300点余に達する。勿論、仮名草子の範囲に関しては、研究者によって見解を異にするところもあるが、作品の数は確実に増えている。

戦後、これらの諸作品の研究も、進められてきてはいるが、それでも十分とは言えない。私は、微力ではあるが、多くの恩師・先学の御学恩に感謝しながら、さらに、研究を続けてゆくつもりである。
(ふかさわ あきお・1962年卒)
(深沢秋男氏は横山重・松本隆信両氏の『室町時代物語大成』の跡を継ぎ朝倉治彦氏と共に『仮名草子集成』(東京堂出版)を毎年刊行されている。本年3月その第19巻が出版された。編集者付記)
(「日本文学誌要(法政大学)」、第56号、1997年7月)

『仮名草子集成』第61巻発行

『仮名草子集成』第61巻発行
2019.03.14 Thursday

●『仮名草子集成』第61巻が発行された。

『仮名草子集成』第六十一巻
百戦奇法 明暦四年五月板、七巻七冊、絵入
百八町記 寛文四年五月板、五巻五冊
変化はなし(無刊記、板本、一冊)
花田富二夫・飯野朋美・安原眞琴 編
2019年3月10日発行
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●『仮名草子集成』は、朝倉治彦先生が始められ、途中、私も協力し、その後は、若い研究者に、その完結を託した。この地味ではあるが、学問的に意義のある出版が、世代を超えて継続している姿は、実に美しい。関係者に対して、心から感謝申し上げたい。

●さて、この巻には如儡子の『百八町記』が収録された。担当者は、飯野朋美氏である。この作品の本文は、昭和5年(1930)の「日本思想闘諍史料・5」に収録されていたが、90年ぶりに、信頼し得るテキストが私たちの前に提供されたことになる。学恩に対して感謝申し上げる。

●この『百八町記』の諸本に関して、飯野朋美氏は、次の如く述べられている。
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 深沢秋男氏は、「『百八町記』の諸本」(『近世初期文芸』三三、平成二十八年十二月)において、寛文四年の中野道伴奥付は「後から追加したものと思われる」とされる。しかし管見に入った諸本のうち最も早印と思われる本は、中野道伴奥付を有する広島大学中央図書館所蔵本であった。よって同本を底本とした。
 なお、諸本の詳細な解題は次巻に掲載する。ここでは底本についての簡単な解題のみを示す。
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●私は、如儡子の著作の諸本に関しては、全て調査していたが、この『百八町記』のみ、後回しになって、いざ、調査しようと思った矢先、家庭の事情で、各図書館へ出向いて調べることが出来なくなった。不本意ながら、各図書館の御配慮で、複写をしてもらい、現物ではなく、複写物に拠って調査分析した。その結果、無刊記本と中野道伴版の関係を次の如く判断した。
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1、無刊記本と中野道伴版

 寛文四年五月刊の、中野道伴版の刊記は、巻五の三十八丁に、
「寛文四甲辰五月吉日/中野道伴板行」
とある。この三十八丁の柱刻は、「百八 巻五 三十八終」とある。本文の最終丁の柱刻は、「百八町記巻五 丗七終」とある。刊記の丁の柱刻は、本文の柱刻と、書体も異なり、この丁は、後から追加したものと思われる。従って、無刊記本は、中野道伴版より前、寛文四年五月より前の出版と推測される。ただ、版木の欠損状態などを合わせて考えると、印刷の時期は、刊記の有無に関係なく、前後している可能性もある。
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●これに対して、飯野氏は、広島大学中央図書館所蔵の中野道伴版の方が刷りが早いと判断された。詳細は、第62巻に掲載されるという。私の判断は、現物を調査せず、複写物によったものである。やはり、諸本調査は、現物に拠らなければ、真実はわからない。私の提出した試案は、4年後に訂正されることになるのであろうか。研究は、このようにして進歩してゆく。飯野氏の次巻の詳細な解題が楽しみである。

ウィキ 遠近道印 増補修正

ウィキ 遠近道印 増補修正
2019.03.11 Monday

●今、私は、横山重先生の伝記に関する原稿を書いている。私は、昭和50年(1975)に、近世文学資料類従、古板地誌編⑨として『江戸雀』の解説を担当したが、これは、横山重先生の、直々の御指名によるものであった。天下一本ともいうべき、赤木文庫蔵の『江戸雀』の初印本を底本にした。そうして、その解説で、次の新説を提出した。

『江戸雀』の著者・近行遠通=江戸図の権威・遠近道印=藤井半知

これは、横山重先生、秋岡武次郎氏、田中鈇吉氏の説に導かれた説である。このような事実に即して、ウィキペディアの『江戸雀』の項目に、私の『江戸雀』を参考文献に追加した。また、奥付に「近行遠通」と出ているのは『江戸雀』の「初版本」ではなく「初印本」が正しいので、これも修正した。
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
遠近道印(おちこちどういん、寛永5年(1628年) – 没年不詳)は、江戸時代前期の絵図師。苗字は藤井。通称は六郎兵衛。号は半知、久音。諱は長方。蹴鞠にも秀でていた。

後世[編集]
近代には道印図の先駆性が評価され、研究も行われるようになったが、『諸芸雑志』にいう藤井半知の実在もはっきりせず、北条氏長説や共同筆名説等の異説も唱えられた。昭和57年(1982年)、矢守一彦が富山藩資料等を通じて藤井半知の実在を確認して「遠近道印についての新解釈」(『日本海地域史研究』第4輯)を発表して以降、研究は格段に進展したが、出自や経歴、技術の習得元など不明な点が依然として数多い。
出版物[編集]
• 寛文五枚図 – 寛文10年12月に「新板江戸大絵図」、11年4月、11月、12年閏6月、13年2月に「新板江戸外絵図」が経師屋加兵衛より出版された。西暦では1671年から1673年に当たる。1分5間。
• 「新板江戸大絵図」 – 延宝4年3月、経師屋加兵衛刊。1分10間。
●「江戸雀」 – 延宝5年、鶴屋喜右衛門刊。初印本に近行遠通撰と記され、遠近道印作の可能性が高い。
• 「江戸方角安見図鑑」 – 延宝7年3月に乾巻、8年1月に坤巻。表紙屋市郎兵衛刊。1分5間。
• 「江戸安見総図」 – 延宝8年、表紙屋市郎兵衛刊。1分20間。
• 「江戸絵図」 – 元禄2年1月、板木屋七郎兵衛刊。元禄12年5月、「懐中江戸図」と改題。1分40間。
• 「改撰江戸大絵図」 – 元禄2年2月、板屋弥兵衛刊。1分10間。
• 「分間江戸大絵図」 – 元禄2年初夏、板木屋七郎兵衛刊。元禄12年初夏、「分間御江戸図全」に改題。1分15間。
• 「東海道分間絵図」 – 元禄3年孟春。3分1町。菱川師宣画。
• 「改正分間江戸大絵図全」 – 宝永元年夏、万屋清兵衛刊。1分15間。
参考文献[編集]
●深沢秋男解説『江戸雀』勉誠社、1975年
• 飯田龍一・俵元昭『江戸図の歴史』築地書館、1988年
• 深井甚三『図翁 遠近道印 元禄の絵地図作者』桂書房、1990年
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北沢光昭氏の『身延鑑』諸本の研究

北沢光昭氏の『身延鑑』諸本の研究
2019.01.20 Sunday

● 今日、国文研の国文学論文データベースで〔北沢光昭〕を検索したら、次の2点が登録されていた。


<翻>紹介 安永九年刊「みのぶ山ひとり案内」
 北沢光昭
 大崎学報 149 1993/03
みのぶ山ひとり案内

②  
身延山図―その二
北沢光昭
日蓮教学研究所紀要 30 2003/03/10
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●この度、北沢光昭氏から、次の論文を頂いた。

◎『身延鑑』の研究――その序章―― 『日蓮教学教団史論集』(冠賢一先生古稀記念論集) 平成22年3月16日発行
◎『身延山図経』について(一) 『法華』00巻0号、2000年0月
◎『身延山図経』について(二) 『法華』97巻1号、2011年1月
◎『身延山図経』について(三) 『法華』97巻3号、2011年3月
◎『身延山図経』について(四) 『法華』〇〇巻〇号、2011年0月
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●『身延鑑』の研究――その序章――  を拝読した。

一、書名・外題・別名について
二、巻冊数について
三、著者日亮について
四、版本について
五、写本について
六、翻字本

以下、貞享二年版の検討、元禄一七年版の検討、宝暦一二版の検討、天保一五年版の検討、と諸本の書誌的関係を詳細に比較検討され、終りに、版本の系統推測図を掲げておられる。
。。。。。。。。。。。。。

可笑記をたくさん ごらんになられたこと、前田君からも、敬服と云って来ました。一つの本を徹底的に調べるやうな事は、従来ない事でした。山田忠雄氏の「下学集」に次いで貴兄の可笑記か。可笑記そのものも、人を得て大慶に思ひます。・・・

・・・・・・・・・・・・・

只今、お手紙と、文学研究二十八号の抜刷りを拝見しました。パラパラと一見したのみですが、よく 御調べになりました。一本についての調査としては前代未聞と思ひます。かういふ調査をした人があるといふ事その事だけで、後人を益するところ多し。大兄としても、かういふやり方をやったその事だけで、むろんプラスでせうが、かういふ態度そのものが、今後 貴兄に必ずプラスしませう。よくやりとげました。
              十一月廿三日    横山 重
。。。。。。。。。。。。。。。。。

●北沢氏の『身延鑑』の諸本の研究を拝読して、横山重先生のお言葉を思い出した。前田金五郎先生も、横山重先生も、御在世ではない。しかし、このお言葉は、永遠に後世に伝わる。北沢氏の御研究に対して、心から、敬意を捧げる。

研究文献目録 国会図書館

研究文献目録 国会図書館
2019.01.11 Friday

日本文学に関する文献を探すには(主題書誌)〔国会図書館〕
更新日:2019年1月 9日

日本文学に関する日本語文献を探すためのツール(主題書誌)について紹介します。
雑誌記事を探すためのツールについては、調べ方案内「和雑誌の記事索引」も参照してください。
書誌事項末尾の【 】内は当館請求記号です。
[範囲]には、採録対象文献の発行期間や資料形態を記しています。

目次

1.全般
2.時代別
2-1.古典文学(全般)
2-2.上代文学(奈良時代以前)
2-3.中古文学(平安時代)、中世文学(鎌倉・室町時代)
2-4.近世文学(江戸時代)
2-5.近代文学(明治以降)
3.ジャンル別

1.全般

●国文学論文目録データベース (国文学研究資料館)
(http://base1.nijl.ac.jp/infolib/meta_pub/G0038835RBN)
[範囲] 1880年~ 図書の一部、雑誌記事
[備考] おもに同館所蔵資料から採録しています。
●『明治・大正・昭和前期雑誌記事索引集成. 人文科学編』第1巻(国語・国文学 1) 、第2巻(国語・国文学 2) 、第3巻(国語・国文学 3) (皓星社 1995 【UP54-E16】)
※『国語国文研究雑誌索引』 (文献書院ほか 1931-1933 【910.39-N627k】)の複製版
[範囲] 明治期~1935年 雑誌記事
[索引] なし
※皓星社 雑誌記事索引集成データベース(ざっさくプラス) (当館契約データベース:館内限定)でも検索可
• 『日本文学研究文献要覧』 (日外アソシエーツ 1976-)
[範囲] 1965年~ 図書、図書の一部、雑誌記事
[索引] 事項名索引、著者名索引、作品名索引
• 市古貞次 編『国文学研究書目解題』 (東京大学出版会 1982 【KG1-72】)
[範囲] 明治期~1980年 図書
[構成] 時代別>ジャンル別>刊行年月順
[索引] 書名索引

2.時代別

2-1.古典文学(全般)
●西沢正史, 徳田武 編『日本古典文学研究史大事典』 (勉誠社 1997 【KG2-G23】)
[範囲] 図書、雑誌記事
[索引] 項目索引
[備考] 各項目の解説文中で文献を紹介しています。
• 『古典文学全集・翻刻書・研究書総目録』 (日外アソシエーツ 1996 【KG1-G10】)
[範囲] 明治期~1995年 図書
[排列] 時代別>ジャンル別>作品名の五十音順
[索引] 著者名索引、事項名索引
• 市古貞次 編『新・古典文学研究必携』 (学灯社 1992 【KG12-E72】)
[範囲] 図書、図書の一部、雑誌記事
[索引] なし
[備考] 各項目の解説文中で文献を紹介しています。
• 伊藤鉄也 編『海外における日本文学研究論文1+2』 (伊藤鉄也 2006 【KG1-H38】)
[範囲] 日本国外で発表・公表された雑誌記事
[排列] 言語別>時代別>ジャンル別
[索引] なし
2-2.上代文学(奈良時代以前)
• 小野寛,桜井満 編『上代文学研究事典』 (おうふう 1996 【KG16-G12】)
[範囲] 図書、雑誌記事
[索引] なし
[備考] 各項目に「基本文献」を収録しています。
2-3.中古文学(平安時代)、中世文学(鎌倉・室町時代)
• 田中登,山本登朗 編『平安文学研究ハンドブック』 (和泉書院 2004 【KG16-H44】)
[範囲] 図書、図書の一部、雑誌記事
[索引] なし
[備考] 各項目の解説文中で文献を紹介しています。
• 吉海直人 編『源氏物語研究ハンドブック : 巻別・テーマ別研究文献目録』 全3冊(翰林書房 1999-2001 【KG57-G4】)
[範囲] 図書、雑誌記事等
[構成] 1巻:巻別(桐壺~末摘花)テーマ別、2巻:巻別(紅葉賀~明石)テーマ別・引用関係、3巻:テーマ別・動植物関係・語彙関係
[排列] 刊行年月順
[索引] なし
• 海外 – 源氏物語・平安文学論文検索 (伊藤鉄也)
(http://genjiito.org/?s=kaigai_ronbun)
[範囲] 日本国外で発表・公表された雑誌記事
[備考] 上述の『海外における日本文学研究論文1+2』 【KG1-H38】に最新データを随時追加したものです。一部、本文のダウンロードが可能(要パスワード申請)、もしくはPDFファイル(外部サイト)へのリンクがあります。
2-4.近世文学(江戸時代)
●岡本勝,雲英末雄 編『近世文学研究事典』 (おうふう 2006 【KG2-H42】)
[範囲] 図書、雑誌記事
[排列] 事項、書名、人名>時代順
[索引] 書名索引、人名索引、事項索引
[備考] 各項目の「研究史・展望」の解説文中や「参考文献」で文献を紹介しています。
2-5.近代文学(明治以降)
• 岡野他家夫『明治文学研究文献総覧』 (富山房 1976 【KG1-30】)※1944年刊【910.31-O526m】 の複製版
[範囲] 1868年~1943年 図書、図書の一部、雑誌記事
[索引] 書名索引、作品名索引(内容細目を含まない場合あり)
• 作家研究大事典編纂会 編『明治・大正・昭和作家研究大事典』 (桜楓社 1992 【KG2-E35】)
[範囲] 図書、図書の一部、雑誌記事等
[索引] なし
[備考] 各項目の解説文中や「参考文献要覧」で文献を紹介しています。
• 長谷川泉 編『現代文学研究 : 情報と資料』 (至文堂 1987 【KG2-E7】)
[範囲] 図書、雑誌記事
[索引] なし
[備考] 「年譜・著作目録・参考文献目録等」、「伝記資料」、「評価・研究史要」、「作家論」、「作品論」などで文献を紹介しています。
●『近代文学研究叢書』 全77冊(昭和女子大学近代文化研究所 1956-2001 【910.26-Sy961k】)
[範囲] 図書、図書の一部、雑誌・新聞記事
[索引] 各巻末に人名索引、作品・事項索引
[備考] 「資料年表」、「参考文献」などで文献を紹介しています。

3.ジャンル別

• 『俳諧研究文献目録 : 連歌・俳諧・雑俳・川柳』 (日外アソシエーツ 2008 【KG1-J7】)
[範囲] 1945年~2006年 図書、図書の一部、雑誌記事
[排列] 刊行年月順
[索引] 分類項目名、著者名索引
• 『軍記物研究文献総目録』 (軍記物談話会 1987 【KG1-E1】)
[範囲] 1960年~1985年 テキスト、図書、図書の一部、雑誌記事
[排列] 軍記一般・語り物、平家物語、太平記など9つに分類>刊行年月順
[索引] 著者名索引
[備考] 「文献目録稿」(明治期~1959年)も収録しています(上記索引には含まれない)。
●深沢秋男, 菊池真一 編『仮名草子研究文献目録』 (和泉書院 2004 【KG1-H22】)
[範囲] 図書(1896年~2002年)、雑誌記事(1906年~2002年)
[構成] 第1部:仮名草子作品(翻刻・影印文献)、第2部:仮名草子関係研究書(目次情報を収録)、第3部:仮名草子関係論文など
[索引] 人名索引(第2部、第3部)、書名索引(第2部)
●『読本研究文献目録』 (渓水社 1993 【KG1-E60】)
[範囲] 明治・大正期~1990年 図書、雑誌記事
[排列] 刊行年月順
[索引] なし
[備考] 読本一般、読本(前期・後期)、建部綾足、上田秋成、山東京伝、曲亭馬琴、実録体小説関係の文献を収録しています。
• 『比較文学研究文献要覧 : 1945~1980 日本近代文学と西洋文学』 (日外アソシエーツ 1984 【KE111-27】)
[範囲] 1945年~1980年 図書、雑誌記事
[排列] 総論、作家論(日本人、西洋人)>姓の五十音順(作家論)
[索引] 著者名索引

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「仮名草子研究文献目録」について

〔1〕明治26年(1893)~平成14年(2002)
『仮名草子研究文献目録』(深沢秋男・菊池真一 編、2004年12月15日、和泉書院発行)

〔2〕平成15年(2003)~平成17年(2005)
「近世初期文芸研究会」HPの「仮名草子研究文献目録」

〔3〕平成18年(2006)~
国文学研究資料館「国文学論文目録データベース」
「近世初期文芸研究会」HPの「仮名草子研究文献目録」

●「近世初期文芸研究会」のHP掲載の「仮名草子研究文献目録」は、データを入手できたものから随時追加更新して、最終的には、国文学研究資料館編集の『国文学年鑑』で補ってきました。
 『国文学年鑑 平成17年(2005)』は、平成19年(2007)に発行されましたが、以後は、編集・発行が休止されました。従って、平成18年以後の「近世初期文芸研究会」のHPの目録は極めて不十分なものとならざるを得ません。
以上の事情から、今後は、国文学研究資料館の「国文学論文目録データベース」を中心に検索利用して頂きたいと思います。
●「雑誌記事索引集成データベース」の活用について
『仮名草子研究文献目録』(深沢秋男・菊池真一)は、明治以後のものも極力収録しているが、株式会社皓星社が作成した「雑誌記事索引集成データベース」を併用すれば、仮名草子研究文献で見逃したものも補える。
……………………………………
■明治初期から現在まで
国立国会図書館(NDL)の「雑誌記事索引」は、昭和23年以降現在までを収録する邦文雑誌記事のデータベースです。ところが、この「雑誌記事索引」は、それ以前の記事は検索できません。
皓星社では、それを補うため過去における雑誌記事索引類を集大成して『明治・大正・昭和前期 雑誌記事索引集成』(120巻)を刊行。雑誌記事索引集成DBは、この『明治・大正・昭和前期 雑誌記事索引集成』を基に作成されました。
丸善株式会社epro-j@maruzen.co.jp
株式会社皓星社http://www.libro-koseisha.co.jp/
……………………………………………

               平成23年(2011)11月10日
                      近世初期文芸研究会
 
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●国文学研究資料館の〔国文学論文データベース〕は、実に便利であるが、これで、全てOKという訳にもゆかない。やはり、ジャンル別の、紙の目録も検索する必要がある。
●私は、学生時代、仮名草子研究を始める時、先行研究の水準の確認に、非常に時間を消費した。その苦い経験が『仮名草子研究文献目録』へ繋がったのである。昭和女子大学の、人見圓吉先生の指導された、『近代文学研究叢書』も、長年月を耐えて、今もよく、研究者を助けている。

『身延鑑』の研究

『身延鑑』の研究
2019.01.06 Sunday

●今日、北海道の北澤光昭氏から、お手紙を貰った。北澤氏は、仮名草子『身延鑑』の研究者であり、そんな関係で、長年の交流を頂いている。
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『新訂 身延鑑』
                     藤井日光 編著
                     2001年2月16日
                     身延山久遠寺発行
                     A5判,260頁,非売品
目  次
 新訂の序……………………………………………  3
 序(旧版)…………………………………………  5
 身延鑑………………………………………………  9
 身延山図経…………………………………………189
 身延鑑解題(北澤光昭)…………………………242
 身延山図経解題(北澤光昭)……………………248
 旧版あとがき………………………………………253
 新訂版あとがき……………………………………259
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●これは、18年前に、私の〔近世初期文芸研究会〕の新刊紹介に出したものである。
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『身延鑑』
書誌の解題/抄録
身延山久恩寺の案内。日亮著。延宝4年に都を発ち身延の久恩寺に参詣した著者が行き合わせた老僧から堂塔伽藍、地理、歴史、行事、故事などさまざまなことを聞く。挿絵は師宣風。初版は貞享2年江戸の松会版。当館本は元禄17年並河治郎兵衛・駒井五郎兵版の再版本。久恩寺の案内書として版を重ね、宝暦12版(3種)、天保5年版、同6年版、同15年版などが知られている。中巻の久恩寺歴代の記事は刷摺時毎に増補され、その記事から摺りの時期が窺える。(岡雅彦)

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●これは、国文学研究資料館の所蔵本の、岡雅彦氏の解題である。私は『仮名草子研究文献目録』(2004年、和泉書院発行)で、仮名草子として採録した。仮名草子の中の、地誌・案内記として、位置付けてよいかと思うが、研究が余り進んでいない。今後の研究に期待したい。

『近世初期文芸』第35号 責了

2018.11.19 Monday

『近世初期文芸』第35号 責了
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近世初期文芸 第35号  2018年12月発行予定

目  次
 
〇『露殿物語』中巻の方法         小原 亨
 ――隠晦する主人公像――
〇国会本『絵本北条五代記』の挿絵     位田絵美
 ――本文と挿絵から見える成立過程―― 
〇『竹斎』再論(その四)          田中 宏
〇如儡子の祖父、斎藤家初代光盛の出自   深沢秋男
〇新出写本『可笑記』紹介         深沢秋男
〇仮名草子の書誌的研究          深沢秋男
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●昭和44年(1969)に創刊した『近世初期文芸』の、第35号が、間もなく責了になる。この号も、諸氏の力作論文を掲載することが出来た。感謝申し上げる。私は、『可笑記』の作者の祖父、斎藤光盛の本貫に関する私見を提出することができた。

●『可笑記』の作者は、出羽の酒田で生まれた。祖父・斎藤光盛は、越後の武士であったが、出羽に移り、藤島城の城代をつとめたという。光盛の本貫は、出羽のどこであろうか。これを明らかにしなければ、父・広盛が事ある毎に、酒田から越後へ帰った場所も、如儡子・斎藤親盛が、最上家改易の時に、まず越後を目指すが、その行き先も判然としない。
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「・・・以上のように、如儡子は、湯村式部とも、斎藤以伝とも、さては浅井了意とさえ言われており、これらのいずれが有力であるかということすら断じ得ない、というのが現状である。これに関して、私は『可笑記』絵入本挿絵中の〔むかしさる人〕の背中の紋所「丸に吉」がかなり一貫して用いられていることに気付き、この点からも調べてみたいと考えている。」

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 これは、昭和37年(1962)1月、法政大学へ提出した、私の卒業論文の作者の項の一部である。

●『可笑記』絵入本の挿絵の中に出てくる「昔さる人」の紋所は「丸に吉」でほぼ一貫している。如儡子、斎藤親盛は、元和8年(1622)、最上家57万石が、大森藩1万石に転封になった時、酒田を去り、越後を目指すが、その行き先は、現在の阿賀町、赤岩地区の斎藤家総本家ではなかったか。この時、斎藤家総本家の当主は、第59代の、斎藤安近・西山吉兵衛だったのではないか。
●今回、ここまで、追究することができたが、それは、斎藤家総本家の『斎藤家系図』を閲覧・調査することが出来たからである。墨付き、6m40㎝という、重要文化財クラスの系図に出会えたのは、僥倖としか言いようがない。
卒論提出から55年が経過している。

「仮名草子研究文献目録」について

「仮名草子研究文献目録」について
2018.11.15 Thursday

〔1〕明治26年(1893)~平成14年(2002)
『仮名草子研究文献目録』(深沢秋男・菊池眞一 編、2004年12月15日、和泉書院発行)

〔2〕平成15年(2003)~平成17年(2005)
「近世初期文芸研究会」HPの「仮名草子研究文献目録」

〔3〕平成18年(2006)~
国文学研究資料館「国文学論文目録データベース」
「近世初期文芸研究会」HPの「仮名草子研究文献目録」

●「近世初期文芸研究会」のHP掲載の「仮名草子研究文献目録」は、データを入手できたものから随時追加更新して、最終的には、国文学研究資料館編集の『国文学年鑑』で補ってきました。
 『国文学年鑑 平成17年(2005)』は、平成19年(2007)に発行されましたが、以後は、編集・発行が休止されました。従って、平成18年以後の「近世初期文芸研究会」のHPの目録は極めて不十分なものとならざるを得ません。
以上の事情から、今後は、国文学研究資料館の「国文学論文目録データベース」を中心に検索利用して頂きたいと思います。
●「雑誌記事索引集成データベース」の活用について
『仮名草子研究文献目録』(深沢秋男・菊池眞一)は、明治以後のものも極力収録しているが、株式会社皓星社が作成した「雑誌記事索引集成データベース」を併用すれば、仮名草子研究文献で見逃したものも補える。
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■明治初期から現在まで
国立国会図書館(NDL)の「雑誌記事索引」は、昭和23年以降現在までを収録する邦文雑誌記事のデータベースです。ところが、この「雑誌記事索引」は、それ以前の記事は検索できません。
皓星社では、それを補うため過去における雑誌記事索引類を集大成して『明治・大正・昭和前期 雑誌記事索引集成』(120巻)を刊行。雑誌記事索引集成DBは、この『明治・大正・昭和前期 雑誌記事索引集成』を基に作成されました。
丸善株式会社epro-j@maruzen.co.jp
株式会社皓星社http://www.libro-koseisha.co.jp/
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               平成23年(2011)11月10日
                      近世初期文芸研究会

『信長公記』中公新書

『信長公記』中公新書
2018.08.31 Friday

信長公記――戦国覇者の一級史料――
和田裕弘 わだ・やすひろ

2018年8月25日、中央公論新社発行。
中公新書、263頁。

目次
はじめに
序章 『信長公記』とは

第一章 尾張統一と美濃併呑
    尾張の織田一族
    父・信秀
    斎藤道三
    信長の兄弟
    若き日の信長
    桶狭間の戦い
    信長の居城
    美濃三人衆

第二章 上洛後
    第十五代将軍足利義昭
    比叡山焼き討ち
    武田信玄
    徳川家康
    浅井・朝倉両氏の滅亡
    蘭奢待
    長篠の戦い
    信長の官位

第三章 安土時代
    安土城
    松永久秀の謀反
    羽柴秀吉の西国攻め
    並みいる重臣
    信長の趣味
    嫡男・信忠
    荒木村重の謀反

第四章 天下布武へ
    大坂本願寺
    佐久間信盛の追放
    京都馬揃え
    武田氏滅亡
    本能寺の変

 おわりに――『信長公記』が遺したもの
 織田信長略年譜

『可笑記評判』 660円で落札

『可笑記評判』 660円で落札
2018.05.10 Thursday

●私の出した『可笑記評判』が、ヤフーオークションで、660円で落札された。
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●可笑記評判 深沢秋男校訂 昭和45年近世初期文芸研究会 非売品

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『●可笑記評判 深沢秋男校訂 昭和45年近世初期文芸研究会 非売品』はヤフオク!で39538(99%)の評価を持つkanro30から出品され、21の入札を集めて4月 10日 20時 23分に、660円で落札されました。終了1時間以内に0件入札され、0円上昇しました。決済方法はYahoo!かんたん決済、銀行振込に対応。神奈川県からの発送料はu*l*H***が負担しました。PRオプションはストア、Yahoo!かんたん決済、取りナビ(ベータ版)を利用したオークションでした。
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●〔日本の古本屋〕では、今日、現在、次の4点が出ていた。
① 7990円、渥美書房
② 4000円、唯書房
③ 4500円、うたたね書房
④ 5000円、五十嵐書房

●この本は、昭和45年(1970)に出した。私が最初に出した本で、最初に校訂した本である。日本書房では、昭和54年=5000円、昭和58年=12000円、平成元年=12000円、だった。
●その後、勉誠社の『近世文学資料類従』、東京堂出版の『仮名草子集成』、岩田書院の『浅井了意全集』に収録された。テキストとしては、十分出回っている。それに、私の出した本は、タイプ印刷で、振り仮名は省略されていて、『可笑記』本文は収録されていない。製作費は800円位だった。その本が、現在、5000円前後で古書店に出ている、ということである。長生きすれば、こんな事も確認できるわけである。