『近世初期文芸』の古書価

『近世初期文芸』の古書価
2019.01.11 Friday

●渥美書房『国語国文学 文献目録』106号(2019年1月)が送られてきた。私たちの出している雑誌『近世初期文芸』も掲載されていた。
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◎近世初期文芸 1~20 20冊 近世初期文芸研究会 昭和44 21600円 (1冊、1080円)
◎近世文芸資料と考証 1~10 表紙少痛 10冊 七人社 昭和37 19980円 (1冊、1998円)
◎近世文芸 1~52 合併合含 50冊 日本近世文学会 昭和29 49890円 (1冊、998円)
◎近世文芸 研究と評論 1~60 内17・28欠 58冊 早稲田無大学文学部 昭和46 39960円 (1冊、689円)
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●『近世初期文芸』は、昨年末、第35号が発行された。近世文学の中で、近世初期を対象として、昭和44年(1969)に創刊された。島本昌一先生と私と、2人で近世初期の文芸の解明を目指して出した学術雑誌である。島本先生は昨年御他界なされた。今後、どのような展開となるか、楽しみでもあり、心配でもある。

『近世初期文芸』第35号 発行

『近世初期文芸』 第35号 発行
2018.12.20 Thursday

目  次
 
〇『露殿物語』中巻の方法         小原 亨
 ――隠晦する主人公像――
〇国会本『絵本北条五代記』の挿絵     位田絵美
 ――本文と挿絵から見える成立過程―― 
〇『竹斎』再論(その四)          田中 宏
〇如儡子の祖父、斎藤家初代光盛の出自   深沢秋男
〇新出写本『可笑記』紹介         深沢秋男
〇仮名草子の書誌的研究          深沢秋男
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●内容は、以上の通りであるが、小原亨氏、位田絵美氏、田中宏氏の力作論文を掲載することができた。私は、『可笑記』の祖父、斎藤光盛の出身地に関して、推測ではあるが、新説を提出することが出来た。思えば、大学の卒論以来の疑問に答えるものであり、感慨深い。多くの方々の御配慮に感謝申し上げる。

『近世初期文芸』所蔵状況 2018年4月29日現在

『近世初期文芸』所蔵状況 2018年4月29日現在
2018.04.29 Sunday

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『近世初期文芸』 所蔵状況 2018年4月29日現在

●今日、私達の出してきた雑誌、『近世初期文芸』の、主要大学の所蔵状況を調べてみた。大学では、49大学が所蔵してくれている。ただし、全号所蔵は 〔1-34+〕 このように表示されている。これまでも、欠号と連絡があって、寄贈した大学はあったけれど、連絡がなければ、欠号が続くことになる。現在は、私の手許にもバックナンバーが無いので、あとは、国会図書館等で補うことになる。
●昭和44年(1969)12月の創刊。50年前のことである。この雑誌は、島本昌一先生と、〔近世初期〕に光を当てたくて、創刊した。以来、50年、私の研究と共に歩んで来た雑誌である。貴重な論稿を寄稿して下さった方々、各号が出る度に、励ましのお言葉を寄せて下さった方々、印刷・発行等に協力して下さった方々、改めて、心から感謝を申し上げ、御礼を申し上げる。
平成30年(2018)4月30日   深沢秋男
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1-3,7-20
• 愛知大学 豊橋図書館図1988-2003910.5:90
4-20
• 秋田工業高等専門学校 図書館図1991-1991
8
• 大阪府立中之島図書館1969-2005継続中
1-2,4-22+
• 大手前大学・大手前短期大学 図書館夙川1969-1988
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• お茶の水女子大学 附属図書館日文1969-1999継続中
1-2,4-16+
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1-5
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11
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• 京都大学 文学研究科 図書館図1969-2016雑誌||き||353
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• 中央大学 中央図書館図1988-2017継続中Z91/K16:52
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• 中京大学 図書館1971-2011P901.01/Ks
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『近世初期文芸』の古書価

2018.01.10 Wednesday

『近世初期文芸』の古書価

●渥美書房 国語 国文学 文献目録 №105(2018年1月) が、届いた。

◎6796 近世初期文芸 〔1〕~〔20〕 20冊 近世初期文芸研究会 昭和44年 21600円
◎6797 近世文芸資料と考証 〔1〕~〔10〕 表紙少痛 10冊 七人社 昭和37年 19980円
◎6798 近世文芸 〔1〕~〔52〕 合併号含 50冊 日本近世文学会 昭和29年 49890円
◎6799 近世文芸 研究と評論 1~60内17・28欠 58冊 早稲田大学文学部 昭和46年 39960円

●近世文学関係では、この4点の雑誌が掲載されていた。私たちが『近世初期文芸』を創刊する時、『近世文芸資料と考証』がすでにあり、充実した内容の雑誌だと思っていた。早稲田大学の『近世文芸研究と評論』は、『近世初期文芸』より後の創刊であったが、会員数が多く、たちまち号数を重ねた。「――と評論」という点が、私の関心を惹いた。
●いずれにしても、3人でスタートした、同人誌のような学術雑誌『近世初期文芸』がここまで続き、古書店の目録に搭載されるようになって、それなりの古書価がついたのだから、私は満足している。

『近世初期文芸』第34号 発行

『近世初期文芸』第34号 発行

●本日、稲栄社印刷から『近世初期文芸』第34号が、届いた。一渡り点検して、問題は無いようなので、印刷所の本社と工場に電話して、御礼を申し上げた。現在の社長さんは、法政二高の卒業生で、島本昌一先生の教え子である。そのような関係で、本当によい仕事をして下さる。

●第34号の内容は、次の通りである。
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『近世初期文芸』第34号  目次

○『露殿物語』上巻にみる形象性          小原  亨
   ―― 揺れ動く主人公像 ――
〇服部版『天草物語』系統の挿絵の変遷 
―― 萬屋版『嶋原記』と岩瀬版『嶋原記』をめぐって ――
                         位田 絵美
〇『竹斎』再論(その三)              田中  宏
〇井関隆子校注『しのびね』(静嘉堂文庫蔵)考    深沢 秋男
〇如儡子『百八町記』の考察            深沢 秋男
〇仮名草子関係新刊書・目次紹介          深沢 秋男
 ①『仮名草子集成』第五十七巻
 ②湯浅佳子著『近世小説の研究――啓蒙的文芸の展開――』
 ③『仮名草子集成』第五十八巻
〇<新刊紹介>
 湯浅佳子著『近世小説の研究――啓蒙的文の展開――』 深沢 秋男
   ・・・・・・・・・・・・・・・・・
〇島本昌一先生追悼                深沢 秋男
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●この号、小原 亨氏、位田絵美氏、田中 宏氏、三氏の力作論文を掲載することができた。いずれも、仮名草子研究を進めたものとして、感謝している。
●私は、如儡子・斎藤親盛の最晩年の著作『百八町記』の考察をまとめた。如儡子は、この著作を、自分の妻や子のために書いたというが、こんな難解な本を妻や息子が読んだのだろうか。おそらく、出来上がった5冊の本を手には取っただろうが、熟読はしなかったものと推測される。
●井関隆子は、『井関隆子日記』の他に、創作も何点かあり、古典の書写も何点かしていたが、擬古物語『しのびね』の校訂・校注もしていた。そのことを、今年の1月に知った。和泉書院に正月の明けぬうちに電話して、本を送ってもらって実態が判明した。隆子は、えらい才女であった。
●雑誌編集の進行中に、島本昌一先生の御他界を知らされた。島本先生と創刊したのが、この『近世初期文芸』である。48年前のことになる。

  改めて、先生の御学恩に感謝申し上げ、御冥福をお祈り申し上げます

●私は、昭和女子大学を定年になって12年になる。この年になっても、このような雑誌が届くと、子供のように嬉しい。
●なお、この雑誌は、発行が済めば、発行所に在庫は無いので、必要な方は、図書館で複写して頂きたい。主要図書館には寄贈してある。

『近世初期文芸』 第34号 責了

●『近世初期文芸』第34号が、責了になった。内容は以下の通り。

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『近世初期文芸』第34号  目次

○『露殿物語』上巻にみる形象性         小原  亨
   ―― 揺れ動く主人公像 ――

〇服部版『天草物語』系統の挿絵の変遷      位田 絵美
  ―― 萬屋版『嶋原記』と岩瀬版『嶋原記』をめぐって ――

〇『竹斎』再論(その三)             田中  宏

〇井関隆子校注『しのびね』(静嘉堂文庫蔵)考   深沢 秋男

〇如儡子『百八町記』の考察           深沢 秋男

〇仮名草子関係新刊書・目次紹介         深沢 秋男
 ①『仮名草子集成』第五十七巻
 ②湯浅佳子著『近世小説の研究
  ――啓蒙的文芸の展開――』
 ③『仮名草子集成』第五十八巻

〇<新刊紹介>
 湯浅佳子著『近世小説の研究         深沢 秋男
        ――啓蒙的文の展開――』

   ・・・・・・・・・・・・・・・・・

〇島本昌一先生追悼              深沢 秋男

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●雑誌編集の進行中に、島本昌一先生の御他界を知らされた。
 
  つつしんで 心からお悔やみ申し上げます

●私は、法政大学を卒業の次の年度に、島本昌一先生に出会った。先生が法政で、初期俳諧のゼミを開講しておられ、その授業を聴講させて頂いたのがきっかけだった。仮名草子研究には、初期俳諧の研究が不可欠と考えてのことであった。
●以後、今日まで、先生の御指導を賜った。学術雑誌『近世初期文芸』も、先生と私が創刊した。島本先生は初期俳諧、私は仮名草子、ということで、思う存分、原稿を発表するために創刊したのである。今、思い返せば、この雑誌は、創刊から終刊まで、私が関わることになる気配である。
●島本先生に御指導頂いたおかげで、安藤武彦、森川昭、深沢眞二、石川真弘、などの先生方にも、お教えを頂くことができた。また、島本先生が法政大学で教えておられた関係で、法政の雑誌に原稿を書かせて頂いくことも出来た。心から、感謝申し上げる。

『近世初期文芸』と『近世文学研究』

『近世初期文芸』と『近世文学研究』

●『近世初期文芸』は、昭和44年(1969)島本昌一氏と私で創刊した。平成16年(2004)、私が昭和女子大学を定年退職するので、編集実務を菊池眞一氏に引き継いだ。この時、島本氏は、新しい研究の境地に進みたいと、別の雑誌を創刊する準備に入った。そうして、5年後の、平成21年に、文学史探究の会を創設されて、『近世文学研究』を創刊された。
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■『近世初期文芸』第20号(平成15年12月25日発行)

近世社会の誕生と下河辺長流…………………………………村上明子
前句付「そろはぬ物ぞよりあひにける」の作者考…………安藤武彦
――徳川秀忠か、『塵塚俳諧集』 下巻所収句――
長岡元甫の伝記に関する新知見………………………………八木淳夫
如儡子の「百人一首」注釈……………………………………深沢秋男
――武蔵野美術大学美術資料図書館所蔵『砕玉抄』(序説)――
『花の縁物語』の改変…………………………………………冨田成美
――その方法と傾向(ニ)――
『はなむけ草』翻刻……………………………………………菊池真一
宮本武蔵『五輪書』について(その三)………………………田中 宏
――『風姿花伝』『兵法家伝書』との比較――
『女みだれかみけうくん物語』考 補遺……………………小川武彦
貞徳と『伊勢物語秘訣』(五)完………………………………島本昌一
<新刊紹介>
今栄蔵著『初期俳諧から芭蕉時代へ』………………………島本昌一
野田千平著『近世東海俳壇新攷』……………………………島本昌一
<仮名草子関係書・目次紹介>
朝倉治彦編『仮名草子集成』第三十三巻・第三十四巻……深沢秋男
花田富二夫著『仮名草子研究―説話とその周辺―』………深沢秋男
ラウラ・モレッティ著『竹斎(イタリア語訳)』…………深沢秋男

■『近世初期文芸』第21号(平成16年12月25日発行)

甲南女子大学図書館所蔵 写本『可笑記』について………………深沢秋男
『堪忍記』についての疑義―その構成と内容のこと―……………柳 牧也
『ひやう』翻刻と解題……………………………………ラウラ・モレッティ
『千代の友つる』翻刻……………………………………………菊池真一
宮本武蔵『五輪書』について(その四)………………………………田中 宏
石川丈山「わたらじな」和歌攷…………………………………小川武彦
『仮名草子研究文献目録』をめぐって…………………………菊池真一
『近世初期文芸』総目次(第1号~第21号)………………………編集部
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■『近世文学研究』創刊 平成21年(2009)7月

■2009/07/17 (金) 00:56:30 『近世文学研究』 創刊を祝す

●『近世文学研究』という雑誌が創刊された。かつて、近世初期文芸研究会で、近世初期俳諧や仮名草子を私と一緒に研究していた、島本昌一氏を中心にして立ち上げた「文学史探究の会」が発行母体である。『近世初期文芸』よりも一回り小さいA5判の雑誌であるが、私よりも年長の島本氏が、新しい雑誌を出された事に、心からの敬意と、祝福を捧げたい。

「創刊のことば 文学史探究の会
いずれの時代でも同じであろうが、研究は進めば進むほど、細分化される。この過程は引き返す事はできないであろう。しかし、そのためか同じ分野の研究であると思いながらも、対話が失われてきているように思われてならない。さまざまな分野の研究者が一堂に会し、交流を深める場がほしいと思う。
とりわけ、近世文学はそれ以前の古典と明治以後の近代を繋ぐ問題に充ちた世界である。研究誌を創刊するゆえんである。
といっても、性急に巨視的展望を開くことを意図してはいない。まずはお互に作品の読み方を学び会うことから始めていきたいと思う。そうして出来る事ならば共同の研究や調査を工夫していきたい。
2009 ・ 7・ 11 記」

●この雑誌の創刊の意図は、ここに示されている。日本文芸史における、古代や中世文芸と、明治以降の近代文芸の間にある近世文芸を通して、上下の接続関係を文学史的に解明しようとして発足した研究会のように推測される。大きな構想で敬服する。
●発行所は「獺祭堂」という。何やら正岡子規の号・獺祭書屋と関連しているのであろうか。そういえば、和田克司氏の「藤野古白と正岡子規」という論考が掲載されている。何はともあれ、高齢にもかかわらず、学問的情熱をもって、新しい雑誌を出された島本氏に対し、心からの敬意を表する。さらに、この雑誌が、所謂、3号雑誌に終わる事無く、日本文学史を解明する上で、大きな発言の場となるように、切に念じ申し上げる。
●雑誌は創刊は易く、継続は難い。さらに、創刊の目標を達成することは至難のことである。この雑誌に期待し、発展を望んでやまない。
★創刊号の目次→http://www.ksskbg.com/kanabun/news2.html
【深沢秋男・ブログ】
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その後の2つの雑誌の経過は、次の通り。

▲『近世初期文芸』第21号~第33号 計12号
▲『近世文学研究』第1号~第8号   計 8号

●雑誌を継続的に発行するということは、かなり大変である。何しろ、論文が無ければ出せない。雑誌ゆえ、少なくとも、2人以上の執筆者がなければならない。今度、島本氏の編集発行された、『近世文学研究』新編第1号に接して、感慨深いものがある。
●私の、編集・発行する『近世初期文芸』は、現在、第34号が進行中である。本年末には、発行の予定である。これは、あくまでも予定。それが、出版というものである。

 

『近世初期文芸』と私

●今日から9月、今月末は『近世初期文芸』第34号の原稿の締切である。この号に、私は何を投稿できるか、今、原稿執筆中である。様々な事情のため、思うようには進まないが、この年齢で、原稿の締切があることに感謝している。

●それにしても、この雑誌を創刊したのは、昭和44年、1969年、48年前である。私の投稿したのは、論文や雑録など全てで、60点になる。有り難い雑誌であった。改めて、関係者の御厚情に対して、感謝申上げる。
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●第1号(昭和44年12月)
◎『可笑記』の本文批評
●第2号(昭和46年3月)
●第3号(昭和48年12月)
◎仮名草子研究文献目録
●第4号(昭和63年3月)
◎仮名草子研究文献目録
一、五十音順仮名草子作品翻刻・復製・所在一覧
二、昭和四八年~昭和六二年研究文献
●第5号(昭和63年12月)
◎如儡子(斎藤親盛)調査報告(2)
◎〈新刊紹介〉
坂巻甲太・黒木喬編『むさしあぶみ』校注と研究
●第6号(昭和63年12月)
◎如儡子の『堪忍記』(1)
―松平文庫本の翻刻と解題―
◎仮名草子研究文献目録(昭和48年~62年)補訂
●第7号(平成2年12月)
◎儡子の『堪忍記』(2)
―内閣文庫本の翻刻と解題―
●第8号(平成3年12月)
◎『女仁義物語』の諸本
◎如儡子の『堪忍記』(3)
―松平文庫本と内閣文庫本―
◎〈新刊紹介〉『仮名草子集』(新日本古典文学大系)
●第9号(平成4年12月)
◎『女式目』の諸本●第10号(平成5年12月)
◎『怪談全書』の諸本
―付、『恠談』・『怪談録』・『奇異怪談抄』・『怪談録前集』―
●第11号(平成6年12月)
◎『鑑草』の諸本
◎鹿島則幸氏と桜山文庫
―鹿島氏追悼―
◎〈新刊紹介〉谷脇理史編『仮名草子集』
●第12号(平成7年12月)
◎『可笑記』の諸本
◎〈新刊紹介〉仮名草子研究会編・責任編集花田富士夫『校注 円居草子』
●第13号(平成8年12月)
◎如儡子の「百人一首」注釈
―『酔玉集』の翻刻と解題(上)
◎〈新刊紹介〉檜谷昭彦・江本裕校注『太閤記』
●第14号(平成9年12月)
◎如儡子の「百人一首」注釈
―『酔玉集』の翻刻と解題(下)―
◎〈新刊紹介〉三浦邦夫著『仮名草子についての研究』
―三浦邦夫氏追悼―
●第15号(平成10年12月発行)
◎如儡子の「百人一首」注釈
―『百人一首鈔』と『酔玉集』―
◎飯田龍一氏の江戸図研究―飯田氏追悼―
◎〈新刊紹介〉市古夏生著『近世初期文学と出版文化史』
●第16号(平成11年12月発行)
◎斎藤親盛(如儡子)の俳諧(上)
◎〈新刊紹介〉青山忠一著『近世仏教文学の研究』
谷脇理史・岡雅彦・井上和人校注・訳『仮名草子集』
●第17号(平成12年12月発行)
◎斎藤親盛(如儡子)の俳諧(中)
◎〈新刊紹介〉江本裕著『近世前期小説の研究』
近世説話共同研究の会編『仮名草子話型分類索引』
●第18号(平成13年12月20日発行)
◎斎藤親盛(如儡子)の俳諧(下)
―晩年、二本松時代の如儡子―
●第19号(平成14年12月25日発行)
◎『堪忍弁義抄』の版本と写本
―付、写本『堪忍弁義抄』翻刻―
●第20号(平成15年12月25日発行)
◎如儡子の「百人一首」注釈
―武蔵野美術大学美術資料図書館所蔵『砕玉抄』(序説)―
◎<仮名草子関係書・目次紹介>
朝倉治彦編『仮名草子集成』第三十三巻・第三十四巻
花田富二夫著『仮名草子研究―説話とその周辺―』
ラウラ・モレッティ著『竹斎(イタリア語訳)』
●第21号(平成16年12月25日発行)
◎甲南女子大学図書館所蔵 写本『可笑記』について
●第22号(平成17年12月25日発行)
◎如儡子(斎藤親盛)の「百人一首」注釈
―『砕玉抄近の翻刻(二)第十一藤原敏行~第三十大江千里―
●第23号(平成18年12月25日発行)
◎如儡子(斎藤親盛)の「百人一首」注釈
―『砕玉抄』の翻刻(四)第五十一藤原道信~第六十清少納言―
●第24号(平成19年12月25日発行)
◎仮名草子作品の古書価
●第25号 (平成20年12月25日発行)
◎近世初期における 書名「可笑記」の流行
◎『桜山文庫目録 和書之部』 (上)
◎仮名草子関係新刊書・目次紹介
花田富二夫・小川武彦・柳沢昌紀 編 『仮名草子集成』第四十三巻
鈴木 亨 著 『近世前期文学の主題と方法』
菊池真一・冨田成美・和田恭幸 編 『仮名草子集成』第四十四巻
●第26号 (平成21年12月25日発行)
◎『桜山文庫目録 和書之部』(下)
─付、昭和女子大学図書館蔵「桜山文庫」について─
◎仮名草子関係新刊書・目次紹介
浅井了意全集刊行会編『浅井了意全集』仏書編1
堀新編『信長公記を読む』(歴史と古典)
花田富二夫・大久保順子・菊池真一・柳沢昌紀・湯浅佳子編『仮名草子集
成』第四十五巻
浅井了意全集刊行会編『浅井了意全集』仏書編2
●第27号(平成22年12月25日発行)
◎如儡子(斎藤親盛)の伝記に関する諸問題』(1)
―父、斎藤筑後守は「盛広」か「広盛」か―
◎仮名草子関係新刊書・目次紹介
1『江戸吉原叢刊』第一巻
2『浅井了意全集』仏書編3
3『江戸吉原叢刊』第二巻
4『江戸吉原叢刊』第三巻
5『仮名草子集成』第四十六巻
6『斎藤親盛(如儡子)伝記資料』
●第28号(平成23年12月25日発行)
◎川北奉行齋藤筑後守広盛の事績  田村 寛三
―付 田村寛三先生追悼(深沢秋男)―
◎如儡子(斎藤親盛)の伝記に関する諸問題(2)
―「如儡子」は「にょらいし」か「じょらいし」か―
◎仮名草子関係新刊書・目次紹介
1『浅井了意全集 仮名草子編 2』
2『浅井了意全集 仮名草子編 3』
3『仮名草子集成 第47巻』
◎「仮名草子研究文献目録」について
◎平成22年度香川県公立高校入試に『可笑記』出題
◎平成23年度京都府公立高校入試に『可笑記』出題
◎「齋藤筑後守記念碑」建立
●第29号(平成24年12月25日発行)
◎如儡子(斎藤親盛)の伝記に関する諸問題(3)
―十五里ケ原合戦と斎藤広盛―
◎仮名草子関係新刊書・目次紹介
1『如儡子百人一首注釈の研究』
2『仮名草子集成 第48巻』
●第30号(平成25年12月25日発行)
◎如儡子(斎藤親盛)の伝記に関する諸問題(4)
―斎藤広盛と藤島城―
◎〈新刊紹介〉小川武彦著 『百物語全注釈』
◎仮名草子関係新刊書・目次紹介
1 『百物語全注釈』
2 『仮名草子集成』第四十九巻
3  『仮名草子集成』第五十巻
4 『浅井了意全集』仮名草子 4
●第31号(平成26年12月25日発行)
◎『可笑記』と『沙石集』の関係
◎如儡子(斎藤親盛)の伝記に関する諸問題(5)
―斎藤広盛、慶長出羽合戦から最上家改易まで―
◎仮名草子関係新刊書・目次紹介
1 『醒睡笑 全訳注』
2 『仮名草子集成』第五十一巻
3 『仮名草子集成』第五十二巻
●第32号(平成27年12月25日発行)
◎『可笑記』と武士
◎『可笑記』の読者―榎本弥左衛門―
◎仮名草子関係新刊書・目次紹介
①『仮名草子集成』第五十三巻
②『仮名草子集成』第五十四巻
③『浅井了意全集』仮名草子
●第33号  平成28年12月25日発行
◎『百八町記』の諸本
◎仮名草子研究の歴史
1、『仮名草子研究文献目録』
2、仮名草子研究の現状
3、『仮名草子研究叢書』
4、『仮名草子集成』
5、「仮名草子」 日本古典籍書誌学辞典
6、「仮名草子」 はてなキーワード
7、仮名草子の範囲と分類
8著書紹介
①エッケハルト・マイ著『浅井了意の東海道名所記』
②坂巻甲太・黒木喬編『むさしふぶみ』
③渡辺守邦・渡辺憲司校注『仮名草子集』
④谷脇理史編『仮名草子集』
⑤仮名草子研究会編『校注 円居草子』
⑥檜谷昭彦・江本裕校注『太閤記』
⑦三浦邦夫著『仮名草子についての研究』
⑧市古夏生著『近世初期文学と出版文化』
⑨青山忠一著『近世仏教文学の研究』
⑩谷脇理史・岡雅彦・井上和人 校注・訳『仮名草子集
⑪江本 裕著『近世前期小説の研究』
⑫近世説話共同研究の会編『仮名草子話型分類索引』
⑬花田富二夫著『仮名草子研究――説話とその周辺――』
⑭小川武彦著『百物語全註釈
◎仮名草子関係新刊書・目次紹介
①田中宏著『仮名草子の文学的研究』
②『仮名草子集成』第55巻
③『仮名草子集成』第56巻
◎〈近刊紹介〉田中 宏 著『仮名草子の文学的研究』
齋藤 豪盛 著 『みちの奥の町工場物語』
■『近世初期文芸』第1号

『近世初期文芸』小史

●『近世初期文芸』は「近世初期文芸研究会」の機関誌として、昭和44年(1969)12月に第1号が発行された。この会は島本昌一氏を中心にして、近世初期文芸を研究していた。創刊号とせず、第1号ととしたのは、あまり学界に波風を立てず、静かに参加させてもらいたいという思いからであった。表紙の「近世初期文芸」の題字はプロの並木スタジオにお願いした書文字である。印刷所は江東区の文進社、タイプ印刷の小さな会社であった。発行所は世田谷区の島本氏宅。編集実務は、島本氏と相談しながら深沢が担当した。第1号の執筆者は、島本昌一・荻野秀峰・深沢秋男の3名だった。

●昭和48年(1973)の第3号から印刷所は、神田錦町の堀印刷になったが、この後、15年間発行は途絶えた。島本氏・荻野氏も深沢も、職場などが多忙で、手がまわらなかったのである。
●昭和63年(1988)3月、発行所を所沢市に移し、印刷所も稲栄社印刷に変更したが、印刷技術の進展に伴い、清瀬市の伊野印刷、文京区のアイエス編集プロダクション等の協力を得て刊行を続けてきた。
●平成5年(1993)の第10号から、再び稲栄社印刷に変更になり、今日に及んでいるが、それぞれの印刷所の御厚意によって発行を継続することが出来た。この間、編集実務は深沢が担当してきたが、平成17年(2005)昭和女子大学を定年退職したのを機に、甲南女子大学の菊池眞一氏に継承して頂くことにした。
●平成17年の第22号から発行所の住所を、宝塚市に変更し、編集実務も菊池真一氏に引き継いでもらったのであるが、菊池氏の都合により、平成20年の第25号から、再び深沢が担当することになった。
●昭和44年(1969)の創刊からでは48年になる。第1号から第33号まて、収録した、論文・資料報告などは、190点になる。近世初期文芸の研究者の発表の場として、一応の役目は果したと言えるかも知れない。
●平成26年(2014)の第31号からは、発行所の近世初期研究会の住所を川崎市の稲栄社印刷株式会社内に変更し、発行を継続している。このような研究誌の発行は、論文執筆の研究者の情熱と、印刷製本を進めてくれる印刷者の理解とがあって、初めて継続可能となる。編集実務を担当してきた者として、多くの方々に対して、心からの感謝を捧げたい。

平成29年(2017)1月21日
深沢秋男

ネット上の〔近世初期文芸研究会〕

●今日、〔近世初期文芸〕をネットで検索したら、アクセスは、

2016年12月2日 現在   204136
2016年8月末 HP閉鎖時  194708

●8月から11月までの3ヶ月間に〔J-TEXTS〕を通して、
9428のアクセスがあったことになる。国会図書館のサイトには、
次の如く表示されている。
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●昭和44年、1969年、〔近世初期文芸研究会〕が設立され、その機関誌『近世初期文芸』の第1号が創刊された。47年前である。私は、この号に、「『可笑記』の本文批評」155枚を発表した。駆け出しの、若い研究者にとって、このように長い論文を発表できる雑誌は無かった。小誌を創刊した所以である。